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IT×地方創生!?にかほ市の課題解決プログラムをリアル体験


課題解決プログラム?

秋田県にかほ市では地域課題の解決に向けたさまざまなプログラムが実施されているのをご存知でしょうか。
例えば、「Hatch! アクセラレータープログラム」では、にかほ市の地域課題を解決するアイデアやサービスを持つ起業家や事業拡大を目指す方々を募集し、にかほ市をフィールドとして事業化を支援しています。
HATCH-NIKAHO.COM
また、「AkitaCrest」では、にかほ市が提示する6つの課題を基に、企業が解決策を模索するプログラムを提供しています。
AKITA-CREST.COM
これらの取り組みにより、にかほ市は地域課題の解決と新たな価値創造を推進しています。
今回はご縁があり、弊社代表と社員がこのプログラムに参加させていただきました。特に印象に残った4つの点についてお話しさせていただきます。

DX化
 〜アナログからの脱却はできるのか!?〜

にかほ市の行政業務も、これからの時代に合わせた変革が求められています。 現在の業務では、書類の見直しにハンコを使ったり、複数枚の紙の申請書を扱ったり、手作業でのデータ入力が必要だったり、効率化のほうがある部分も見受けられます。
しかし、デジタル化を進めようとすると、『LG1』という特殊なネットワーク環境が課題となるようです。セキュリティに関する課題から、ファイルの送信受信に数分かかることもあります。
さらに、電子決済の導入についても、
「予算の確保」
「マニュアルの分量が多く活用が難しい」
「現在の方法で大きな問題はない」
といった理由から、なかなか進まないのが現状のようです。
それに加えて、4年ごとの人事異動により、デジタルに精通した職員が入っても導入したシステムが十分に活用されないケースもあります。
他の自治体では既に電子決済を導入し、住民の手続きがよりスムーズになっている事例も見られます。にかほ市においても、まずは小規模な試験導入を行い、「デジタル化による知覚性」を実感できる環境を整えることが重要ではないでしょうか。

農業の未来 
 〜お米だけじゃ生き残れない!?〜

にかほ市といえば、やはりお米が特産品の一つです。(今回のプログラムに参加した際にいただいたお米も、とても美味しく感動しました!)
しかし、現在、農家の平均年齢は年々上昇しており、新しく農業を始める若い世代が少ないという課題があります。
さらに、天候による影響を受けやすいため収入が安定しにくく、農機具や設備への初期投資が必要なことから、「農業に挑戦したい」と思っても、なかなか最初の一歩を踏み出しにくい状況もあるようです。
こうした状況の中、今求められているのは、「従来の米作り」からの進化です。たとえば、法人経営を取り入れることで雇用を安定させたり、スマート農業の導入によって生産性を向上させたりすることで、より持続可能な農業経営が可能になるかもしれません。
また、「にかほ米 × ストーリー」の組み合わせは大きな可能性を秘めていると考えます。どこで、誰が、どのような思いを込めて作ったお米なのかを伝えることで、単なるお米ではなく、「特別なにかほ米」として価値を高めることができるでしょう。こうしたブランディングの取り組みを進めることで、にかほ市の米農家の未来も、より明るいものになっていくのではないでしょうか。

観光の活性化 
 〜日帰りじゃなくて、泊まってもらいたい!〜

にかほ市には、豊かな自然や美味しい食べ物、そして「漁船酒」という独自のブランドもあり、魅力に溢れた地域です。 しかし、最近の観光客は日帰りで来る方が多く、宿泊につながりにくい状況が続いています。 そのため、地域経済への十分な還元がされておらず、観光業の活性化にも課題があるようです。
そこで重要になるのが、「滞在型観光」の推進です。農泊(農家に宿泊し、農業体験を楽しむプラン)やワーケーション(仕事をしながら滞在するスタイル)を取り入れることで、「にかほ市でしかできない特別な体験」を提供できるのではないでしょうか。
例えば、
「田んぼの真ん中で朝食を楽しむ農泊プラン」
「酒蔵で特別に仕込んだ限定酒を味わうツアー」など。
訪れる人にとって思い出深い体験を提供できる可能性があります。
また、資源観光をただ紹介するだけでなく、その「歴史」「背景にあるストーリー」を伝えることも大切です。例えば、「このお寺は江戸時代から続く由緒ある場所で、〇〇が祀られています」といった説明があると、より興味を持って頂けるかもしれません。
にか市ほならではの「特別な体験」を生み出し、来場者に魅力をしっかり伝えることで、より多くの観光客に滞在していただき、地域の活性化につながっていくのではないでしょうか。

デジタル教育 
 〜キャッシュレスもDXも遅れ気味!?〜

実は、にかほ市では「DX(デジタルトランスフォーメーション)」「デジタル教育」の推進が、まだ十分に進んでいない状況です。
市役所ではITに精通した人材が限られており、外部のアドバイザーに頼る場面が多くなっています。 さらに、市内における電子決済(PayPayなど)の利用率も低いというデータがあり、特に若い世代が現金を使わずに決済を利用したいと考えていることについては、市内のお店が対応していないケースも多いといいます。
また、勤怠管理が紙からパソコンへと移行されたもの、「さらに便利な仕組みにならないか」といった声も聞かれ、デジタル化が途中段階でいるような印象もありました。
今の課題を解決するためには、まず
「デジタル技術が意外と便利で役に立つ」
と多くの人に実感してもらうことが大切であると考えます。

  • オンラインスクールを活用し、地域のデジタル教育を強化する

  • DX推進の専門チームを設置し、市役所や企業を支援する

  • キャッシュレス決済の導入を進め、店舗の対応を支援する

これから取り組むことで、にかほ市も「デジタルに強いまち」として発展し、より便利で快適な暮らしが実現できるのではないでしょうか。

まとめ 〜にかほ市の未来を変えるカギは…?〜

にかほ市にはさまざまな課題がありますが、見方を変えれば
「成長のチャンス」とも認識できます。

  • 市役所のDX化
    →まずは緩やかな試験導入を行い、「デジタル技術の便利さ」を実感できる環境を整える

  • 農業の未来
    →ブランド化やスマート農業の導入を進め、新しい形の農業を築く

  • 観光の活性化
    →「体験型観光」を充実させ、滞在したくなる魅力的なまちづくりを目指す

  • デジタル教育
    →キャッシュレス決済やDX化を推進し、より快適で住みやすい環境を整備する

すべてを変えることは難しいかもしれませんが、「10年という長期的な視点」で少しずつ見ていくことが大切です。
「にかほ市って、素敵なまちですね!」と全国から注目される未来を目指して、今から一歩ずつ前進していくことが望まれていると感じました。
また、地域の課題についてじっくり考え、気づきを得る貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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