コンセプト作りの達人(仮)#02
私の特技は事業計画書を作ることだ。
私の経営論
誰かとともに活動するには、活動目的、活動内容、目標設定が必要だと思っている。だから最初はコンセプトづくりから始めた。コンセプトといっても私は2種類に分けて考える。
①外から見えない自分たちの目指す目標
②外側からみえる番組のコンセプト
私は誰かと活動をするとき、①を重要視する。自分たちにとっての行動原理はなんなのか、2人の一致点を探る。
そうすれば、なんのビジネスに取り組もうが軸がブレない。
「①自分たちの欲望」に合うように、「②何をするか」を設計する。
それが私の経営のやり方だ。
と、このように、まえがきからインチキビジネス書みたいな語り口になってしまい申し訳ない。
ただ、身構えないでほしい。コンセプトを決めれば2人の方向性が一致するほど、現実はそう甘くない。
さて、私とTOMOMIさんが考えた、①自分たちの目指す目標は以下の通りだ。
①人生のコンセプト
■ミッション 〜社会に対しての価値〜
・大学生が網走に移住しても、それなりに生活できて、それなりに楽しくなるようにしたい
・移住して、子どもが生まれても幸せに暮らせるようにしたい
■ビジョン 〜どのように解決するか〜
・網走で移住者がしっかりと生活できることを証明する
・網走で自己実現ができるようにする
・自分たちが認知され、仲間を増やし、権威をもつ
■バリュー 〜何を目標とするか〜
ラジオとインスタで全国にファンを増やし、
[ともみ]飲食店のオーナーになる。
[ちえ]博士号を活かせる仕事に就く。
つまりどういうこと?
要は、移住してきていろいろ苦労しているが、それでもしっかり生活できるということを証明したい。しかし現在は、金銭的に不安定な状態、キャリアが築けない環境に身を置いている。そこから脱出したい。それが一番の欲求であった。
それが2人の共通する行動原理だと一致した。
②番組コンセプト
以上の合意点から、番組のコンセプト設計を行うと、タイトルの方向性は割と早く決まる。
「パートとポスドクから脱出したい」
これだ。
人は失敗から多くを学ぶ。誰よりも失敗をしてきた私たちだからこそ、それを発信し活かそうと考えた。
しかも、実際に我々は現在困っている。それをドキュメンタリーとして話せばいいだけだから、話題は尽きないはずだ。
パートをどう抜け出すか、ポスドクから次のステップへどう進むか…
これは、普段から常に考えていることだし、これを話すだけだから、両者の負担も少ないだろうと思った。
コンセプト作りこそ番組の要だ!(?)
このように、事業を長く続けるには、心の底から湧き出る欲求に合わせ番組づくりをした方が、ストレスが少なくて良い。
私の今まで培ってきた、経営学博士と起業家の経験を大いに活かし、筋が通った完璧なコンセプトを作り上げた結果、私たちはPodcast開設から5ヶ月後に、番組タイトルを変えることとなった。
不覚!
このコンセプトづくりは、筋が通り強そうに見えるが、そうでもないということが、よくわかった。
土台が崩れると番組も崩れる。実は弱点もあったのだ。はぁ…
続く
智慧