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良いマイクってなに? #08
我々は、コスパ最強なダイナミックマイクTM-70をゲットした。ダイナミックマイクは感度が低いということが特徴だが、これは感度が良いらしい。
■感度が良い=良いマイク ?
さて、この感度というのが奥が深い。私は「音質がいい=感度が良い」と思っていた。実際、マイクレビュー動画を見漁っても、感度の良いマイクで撮った音は、大抵カッコいい。
しかし、私達がそれに声をいれるとどうなるか?
声が耳に刺さってキンキンする。
思ってたんとちがーう!
なぜ?
とにかく笑い声が耳に刺さるのだ。特に、ともみさんの声はよく通るいい声だ。これが裏目に出てしまう。せっかくのいい声がもったいない。
逆に、私の声はこもりがちでTM-70はなぜか私CHIEの声を受け付けてくれない。
するとどうなるか?CHIEの声は笑い声しか入らない。そしてCHIEのマイクは、TOMOMIさんの声をよく拾う。これはもうコンプレッサーではどうにもならない!
なぜなら、コンプレッサーをかけると音がこもるし、割れたような音になるからだ。だから、コンプレッサーは弱めにかけて、あとは手動でなんとかした。
待っていたのは、まさに編集地獄だ。
自分に合うマイクとはなにか
ポッドキャストを始めてから、私は編集作業に追われるようになった。
私のこもった声は手動で波形を大きくする。TOMOMIさんのよく通る声は、大きな波形の箇所を探し手動で小さくする。私が話していないときの私のマイクはTOMOMIさんの音をきれいに拾ってしまうので、ミュート処理にする。
編集って、カット編集だけではなかったのか!
この野郎!と思い、TM-70のたくさんのレビュー動画を見返す。
すると、レビューしている人は男性しかいないことに気づく。女性でTM-70をレビューしている人の動画を見ていなかった。というか、ガジェットオタク系のYoutubeは圧倒的に男性が多い。
男性と女性の声にはそれぞれ合うマイクが違う!
おそらく、女性の声には感度の良いマイクは合わないのかもしれない。
いや、これを想定していなかったわけではない。そんなに私はバカじゃないぞ。
例えば、女性のガジェット系Youtubeだと大石結花さんという方がいる。彼女の動画もたくさん見たが、そこで紹介されるガジェットは高価なものが多い。たしかに全ていい商品なのだろう。そう思うと彼女への信頼は厚い。しかし、当時の私は高価なマイクに手を出すほど肝が座っていなかった。
大石さんのYoutubeは、アンカーの使い方など大変参考にしていたが、彼女のレビューを見てマイクを購入することはなかった。すみません。ただ、いつも参考にしています。
そして、カッコいい。すき。
マイクを買うのをためらっていた話
ただ、女性なら〇〇を使え、という簡単な話でもなさそうだ。
私の声質、TOMOMIさんの声質、それぞれに合うマイクがある。
実は、これは早期に気づいていた。しかし、TOMOMIさんにTM-70を買わせた後に、そのマイクは私達に合わないから違うマイクを購入してくれ、とも言えなかった。
逆に、私が3万円のマイクを2本買うという選択肢もあったのだろうが、その高価なマイクだって、2人の声質に合うか分からない。さらに、私が全部マイクを買ったらTOMOMIさんが気を遣ってしまうだろうとも思った。
結局、私は半年間、時間を溶かしながら、編集へ勤しむこととなる。
自分に合うマイクの出会い方
余談だが、都市部にいる方、楽器店などに赴くことができるのであれば、ぜひ買う前に店員に聞き、できるなら、声を入れ試してから購入することを強く勧める。そうやって選ぶのが確実だとも知っていたが、私たちは網走に住んでいるので、やむを得ず買うしかなかった。旅費代を考えれば、買って試して捨てたほうが安くなるのだ。
私たちは仕方なく、このような非効率的なやり方になっている。この方法はおすすめしない。
そんなことより、地方でPodcastをやるって、ハードル高くね?
智慧