助けてリッキーさん。#10
コンプレッサーやら、ディエッサーやら、いろいろ勉強したが、結局手動で音量を調整し、手動でリップノイズを消す、という編集から抜け出せない。
この方法だと、10分の収録に対して1時間の編集作業がかかる。
初期の頃は週に1日、20~30分程度の収録だったため、編集時間は、週に2−3時間だった。
しかし、ふたりともマイクに向かって話すことに慣れてきて、話したいことも増えていく。すると、収録が1時間を超えるようになった。2時間近くになることもあったので、その場合は、1週間のうち火曜日と金曜に2回に分けて配信することもした。
どんどん話が長くなっていく
編集が大変になることを一番知っているのは自分なのに、なぜ私はこんなに話したいのだろう。
2時間話せば、編集に12時間かかると思ってもらって良い。それが分かっていながら、私はなぜか2時間話すのだ。
自爆行為が続く。
地獄だ。これはしんどい。
何をしているんだ自分は。だれか助けてくれ。私はバカなのか?そうバカなのだ。
楽しいPodcast配信だったはずが、毎日3時間、寝る間を惜しんで編集するという地獄に変わる。
一緒に学位を取った私の可愛いパソコンも、今はヒューヒューと悲鳴をあげている。
ごめんなぁ…相棒…
とにかく一番無くしたい雑音
とにかく苦戦していたのは、リップノイズだ。これさえなくなれば、だいぶ効率が上がるだろうと考えた。
マイクにスポンジみたいなものをつけても変化なし。
周波数の高い場所をカットするように設定したら、自分たちの声まで途切れる。
小さい音をカットするように設定したら、私のボソボソ声がきれいに消える。
もう、どう設定すれば良いのかわからん!Auditionも使いこなせない!収録するごとに編集時間は増すばかり。
しんどい。
藁をもすがる思いで、とあるポッドキャスターへDMを送った。
ガジェットオタク、リッキーさん
ポッドキャストを始める前にめちゃくちゃ聴いていた方、DJリッキーさん。
音声系ガジェットオタクとして、ポッドキャストの始め方や、マイクのレビュー、音質向上の方法などなど…
我々がPodcastを始める前から今もずっと参考にしている方だ。
藁をもすがる思いで、DMをする。
助けて!リッキーさん!
ある日リッキーさんが、Xにて音質のいいマイクのセッティング方法!のような記事をあげた。
ここだ!と思い、なるべく少ない文字数で、思いと苦悩が伝わるよう、140文字の文章に推敲に推敲を重ね、勇気を出してリプライを送る。
すると親切な返信が来た。音源と機材とセッティングを教えてほしいとのことだった。
神よありがとう。すぐにDMへいき、現在の状況を報告した。
そこから、段々と好転していく。
やっぱり人に聞いたほうが早いときってあるよねー。
智慧
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