![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33326346/rectangle_large_type_2_ace3b61d417e42c3f968c366b9e70393.jpg?width=1200)
水とエーテルと量子場脳理論 Vol.3
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
私たちの記憶は、脳、そして宇宙全体に分散されている
私たちのエーテル体を見ることができれば、肉体の外側にわずかに広がっているという。そして人間のエーテル体は、人類、さらには地球のエーテル体の一部であり、地球のエーテル体は太陽系のエーテル体の一部になっているという。つまり、私たち人類と太陽系全体が、エーテル体によってつながっていることになるというのだ。
これは、米国の理論物理学者のデヴィッド・ボームのいう内在する秩序と、表面に現れた秩序の間には、片時も途切れることのない、流れるような相互作用が起こっているという考えにつながってくる。宇宙を創り、動かしている法則や秩序といった目に見えないものが、私たちの現実の人生という目に見えるものにも働いていることになる。私たちの記憶は、脳全体に分散されていてホログラフィックな性格を持って処理しているという。プリブラムの研究の成果を前提とするならば、客観的な現実だと思っているこの物質世界にあるすべてのものは、実は波動の共鳴によって映し出された幻影に過ぎない、ということになる。
物理学者が電子を調べても体積をもたないし、粒子としても波動としても現れるということで、量子と呼ばれるものであり、これが宇宙を構成しているという結論にたどり着いた。そしてボームが量子の世界を研究する中で、観察されていない状態の電子は、常に波動として広がって大きな全体の一員として相互結合しているという。波の各部分の動きは、分割不可能な全体が決めているだけでなく、量子以下の量子ポテンシャル※の作用しているレベルでは、特定の場所というもの自体がなく、空間のあらゆる点は他の点と同じであり、非局所的でホログラフィックな性格を持つという。
こうしてボームが、宇宙全体がホログフィックな原理によって機能していることを見つけ出したことと、プリブラムが脳の記憶はホログラフィックな性格を持つことが重なってくる。
ボームは、世界をいくつもの小さな断片に分割してしまうのではなく、すべてのもののあいだにはダイナミックな相互結合性があるという。観察者は観察の対象そのものでもあり、観察者の意識とは観察対象という物質のより精妙な一形態であり、この二つのあいだにある関係の基礎は、私たちの現実レベルではなく、より深く隠された内在する秩序の中にあると考えられる。
活動的な形態を持つ能力というのが意識の最大の特徴であり、この意識状のものは、すでに電子の中に存在しているのである
とボームは言う。これと同じように宇宙を、生命を持つものと持たないものに分けるのではなく、両方が分かちがたく絡み合っているのがこの宇宙であり、意識と同じように生命もまた宇宙のあらゆるところに包み込まれているという。
生命と知性は、すべての物質のみならず、「エネルギー」「空間」「時間」「宇宙全体が織り成す現実」、そして私たちがホログラフィックから抽象的に取り出して、別々のものだと誤解しているその他一切の物の中にも存在しているという。意識と生命が宇宙のあらゆる部分に包み込まれている総体だ、という彼の考えは、ホログラムのどの部分にも全体の画像が記録されているということと同じである。
※1.「量子ポテンシャル」という考え方を最初に持ち出してきたのは、デヴィッド・ボームである。ボームは、一つ一つの素粒子が全宇宙に広がるようなポテンシャル(エネルギーの場)を持っているという考え方を提唱した。
素粒子というのは観測していない時にも存在していて、素粒子によってつくられたポテンシャルが全宇宙に広っているというのである。ボーム自身も、これは最終的な理論ではなく、量子力学から次の正しい理論ができるための、ひとつの「過渡期的な理論である」と言っている。
(つづく)
・・・・・・・・・・
【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】
◎立命館大学 産業社会学部卒
1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
1990年、株式会社 JCN研究所を設立
1993年、株式会社CSK関連会社
日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
マーケティング顧問契約を締結
※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。
◎〈作成論文&レポート〉
・「マトリックス・マネージメント」
・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
・「コンピュータの中の日本語」
・「新・遺伝的アルゴリズム論」
・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
・「人間と夢」 等
◎〈開発システム〉
・コンピュータにおける日本語処理機能としての
カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
・TAO時計装置
◎〈出願特許〉
・「カナ漢字自動置換システム」
・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
計測表示できるTAO時計装置」
・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等
◎〈取得特許〉
「TAO時計装置」(米国特許)、
「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等
いいなと思ったら応援しよう!
![Parole](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17719206/profile_36c5e4d2e11bbb27125a21fc9ac9621b.png?width=600&crop=1:1,smart)