[濃縮100文字] ねえ?なに?プログラミングって。 vol.04
執筆:ラボラトリオ研究員 村上 卓
プログラミングが義務教育化(※)される現代。
子供から聞かれたときに大人らしく、
さらっと答えるために準備しておく連載。
※今年2020からスタート
では、早速答えてみましょう。
優しい言葉で、手短に、100文字以内で。
わたし:
突然ですが、
国語の時間でーす。
一年生の初めに、ひらがなで、あいうえおを書く練習をするよね?
では、計算忍者はどうやって文字をあやつるのでしょ〜か。
おこちゃま:
???
わたし:
計算忍者はなんでも計算でやってしまう
って話したよね?
おこちゃま:
計算ってことは数字を使うってことでしょ?
じゃ、文字は無理じゃね?
わたし:
それがね、できるんだよ〜。
【回答1】
あいうえお
を数字に置き換えてみると
あ -> 1
い -> 2
う -> 3
え -> 4
お -> 5
[1, 2] -> “あい”
[3, 4] -> “うえ”
みたいな感じ
(95文字)
おこちゃま:
おお。
なんか暗号みたいでカッコいいな!
もっと問題出して!
【回答2】
では
[1, 5, 2, 2, 4]は?
1 -> あ
5 -> お
2 -> い
2 -> い
4 -> え
あ、お、い、い、え
→青い家!
(73文字)
おこちゃま:
おおお〜
おこちゃま:
「あいうえお」だけなの?
わたし:
いや、同じノリで50音全部を
数字にしちゃえばいいんだよ。
おこちゃま:
ということは
平仮名しか使えないんだな。
勝った!
わたし:
いやいやいや。汗。
全く同じノリで
カタカナ、漢字、ABC
とかも数字に置き換えてしまえば
いいだけだよね。
【回答3】
文字を数字に置き換えたものを
「文字コード」というんだよ
実際にコンピュータで使われている
「ユニコード」という文字コードは
たくさんの数字を使うことで
世界中の12万もの文字を
表せるんだよ
(98文字)
おこちゃま:
12万文字って多すぎて良くわからん。
わたし:
そだね。
人間には扱い切れないよね。
なので、こういう仕事はコンピュータに
お任せするわけだ。
おこちゃま:
そんなにいっぱい数字を並べたら、
間違いも起こりそうだな。
わたし:
おお。するどいね!
そうやって間違って文字が
グチャグチャになってしまうことを
「文字化け」っていうんだよ。
おこちゃま:
文字がお化けになったってことだな!
【今日のまとめ】
今回は、コンピュータが
世の中のあらゆる物を数で表現して
処理しているという事実を
文字を数字に置き換える
「文字コード」を用いて
説明してみました。
文字をやったので
次回は、絵とか音にしましょうかね。
世の中、休校している学校も多いので、
「国語」に続いて
お勉強シリーズでもやってみようかと。笑
・・・・・・・・・・
【村上 卓 プロフィール】
netenのプログラマ。最初にプログラミングをしたのは、6歳の時にMSXというコンピュータで。
だからといって、そこから天才プログラマの道に入ったわけではなく、
社会に出るまでは、ほとんどノータッチ。中学生、小学生の子どもが3人いるが、誰もプログラムはやってない。
この記事は素晴らしい!面白い!と感じましたら、サポートをいただけますと幸いです。いただいたサポートはParoleの活動費に充てさせていただきます。