水とエーテルと量子場脳理論 Vol.5
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
エーテル概念を、言霊概念と同定する
同じような思考が集まり世論となる私たちの意識は”光”であり、光の性質と想念の性質はそっくりで、光は電磁波でもあるから、共振共鳴という波の性質を想念も持つことになる。波動の海があるのは、ボームのいう包み隠されたインプリケート・オーダー(明在系:包み込まれた秩序)であり、私たち自身の意識の中であるから、現実に起こっている、と私たちの意識が認識するものは、実は私たち自身の意識の中の現実である。
また、私たち自身の思いのエネルギーが同じ光線で波動も同じものであれば、このエネルギーによって思考を条件づけることによって、共振共鳴という波を作り出すこともできる。思考の界層であるメンタル界層を作る質量は、物質界層にまで浸透しているから、メンタル界層で思考活動がおこなわれるとそれは波となって周囲全体に広がり、複数の人に同時に影響を与えることができる。
ということは、メンタル質量のあるところであれば人間のメンタル体に影響を与える可能性がある。アハロノフ・ボーム(AB)効果※1のようなこともあると思われる。一人の人の意識の持ち方が、無意識のうちに周囲にも影響を与えることになり、それが地域社会にも広がることも考えられる。さらに条件づけられたいくつもの思考がたくさん共振共鳴を起こせば、それは世論となる。
このような共振共鳴した波がたくさん集まることで、さらに大きなコヒーレントな光線を作り出すこともできる。それが国民全体のパーソナリティからの光線であれば、それは国家のパーソナリティの光線となる。すると、その国家はその光線によって条件づけられることになり、国民気質といったものとなります。
この影響力は、アストラル界層の質量とその波動よりも、メンタル界層の質量と波動のほうが精妙のため、より広い範囲に伝わる可能性があると思われる。アハロノフ・ボーム(AB)効果によって、一つの思想が一定の地域だけでなく、世界的な広い範囲で影響を与えることも考えられる。
またエネルギーは普遍であり他の形に変換して循環するから、時代を越えて影響を与えたり、生まれ変わりを繰り返す中で同じことを繰り返したりしている例はいくつもあるように思われる。地球という惑星もまたエネルギーが集まり凝集することで物質化したものだと考えれば、独自の波動を持つことになる。そして地球の表面に住む私たち人類全体の意識の波動が変化すれば、地球の持つ波動にも影響を与えることになる。また地球の波動に変化が起これば、私たちの意識にも変化が起こると思われるから、相互依存の関係があると思われる。想念形態はホログラムによる像と同じか、もしくはこの宇宙全体がエネルギーによって創られている。もちろんエネルギー不変の法則があるから、エネルギーは常に存在している。
神智学によれば、私たちが意識したり思考したりするとエネルギーに方向性を持たせることになり、意識によってエネルギーを引き寄せて集めることで形態を生み出す。これは思考や言葉によって、自分自身の雰囲気がつくられることといえる。そして、私たちがどのようなことを思ったりおこなったりしても、自分の住む環境とその周辺に、波動としてこの雰囲気は広がる。エネルギー不変の法則と、電荷保存の法則と、質量保存の法則と、作用と反作用の法則が働くかぎり、この波動は周囲の人々にも影響を与えて何かの作用をすることになる。
このようにして、私たちは自身の思考や言葉によって、現実を作り出している。もし粗野でずさんな話し方を続けていれば、思考のレベルが落ちてくるし、周囲からも下品で嫌な気分で見られたり、反発されたりして破壊的な思考が生まれる。破壊的な想念形態によって、知らず知らずのうちに破壊的なものを生み出し続けるというカルマがあれば、そのエネルギーによって他のものも連鎖的に破壊される恐れがありから、いずれは責任を持ってこれを解消しなければならないときがくる。
しかしその反対に、美しく明るく正しい言葉遣いで、誇張することなく誠実に真実を話そうとすれば、そのために思考も明晰になる。そしてそのような思考や言葉による形態を生み出す。自分の周囲に同じような状況を作り出すことになる。するといつも自分の部屋はこのような明るく美しい言葉の波動で満たされることになり、その部屋を訪れる人にもその波動の性質の影響を与えることになる。何か考えるとメンタル質量に形態を生み出すのと同じように、言葉は発音されるとそれぞれエーテル質量に小さな形態を作り出すという。
“言葉は発音されると、それぞれエーテル質量に小さな形態つくりだす”ということこそが、小笠原孝次氏が『言霊百神』で解かれようとしていた、言霊そのものが意味するところといえるのではないだろうか。(つづく』
※1
電子のような電荷を持つ粒子が、空間の電磁場のない領域において電磁ポテンシャルの影響を受ける現象である。アハラノフ=ボーム効果の名は、1959年にその存在を指摘したヤキール・アハラノフとデヴィッド・ボームに因み、両名の頭文字を取ってAB効果(英: AB effect)と略記されることもある。また、ときにアハラノフの名はアハロノフとも綴られる(出典ウィキペディア)
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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】
◎立命館大学 産業社会学部卒
1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
1990年、株式会社 JCN研究所を設立
1993年、株式会社CSK関連会社
日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
マーケティング顧問契約を締結
※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。
◎〈作成論文&レポート〉
・「マトリックス・マネージメント」
・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
・「コンピュータの中の日本語」
・「新・遺伝的アルゴリズム論」
・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
・「人間と夢」 等
◎〈開発システム〉
・コンピュータにおける日本語処理機能としての
カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
・TAO時計装置
◎〈出願特許〉
・「カナ漢字自動置換システム」
・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
計測表示できるTAO時計装置」
・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等
◎〈取得特許〉
「TAO時計装置」(米国特許)、
「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等
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