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この宇宙はプラズマでできている vol.015

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

3.宇宙の99.9%はプラズマでできている

3.1.ヒッグス粒子が凝縮化して素粒子に質量をもたらします

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宇宙の温度がおよそ3000兆度以下になると、大きな変化が起こります。プラズマ状態だったヒッグス粒子が凝縮状態になり、その凝縮状態になったヒッグス粒子に、他の素粒子(光子と重力子はヒッグス粒子に絡みつかれることなく質量を有しない)が絡みつかれるようになり、質量を獲得しはじめます。

プラズマ状態のなかを宇宙空間を光速で飛び回っていたフェルミ粒子、ボース粒子が光速で動くことができなくなり、質量を得るようになるのです。

物質を構成するクォークやレプトンなどのフェルミ粒子が質量を得ると、物質に力を伝えるボース粒子が作用しはじめます。宇宙空間に質量が発生すると重力が働きます。

強い力のグルーオンがクォークを陽子として、中性子として結合しはじめます。弱い力のウィークボソンが中性子を陽子へ、陽子を中性子へと原子転換し始めます。そして電磁気力が電荷を持つ粒子に作用し始めます。

このようにして、宇宙に物質が生まれる素地ができあがったのです。

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3.2.突き詰めれば、物質はクォーク3つと電子でできている

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フェルミ粒子のうちのクォークが結合して陽子(※1)と中性子(※2)が誕生しました。そして陽子と中性子を結びつける中間子(※3)が生まれて原子核ができたわけです。

原子核が誕生すると、後はとんとん拍子です。原子核はプラス電荷の陽子と電荷ゼロの中性子が結合したものですから電荷はプラスです。マイナス電荷である電子がプラス電荷の原子核に引きつけられ、原子核の周りに電子が存在するようになるのです。

そしてこのマイナス電子とプラス原子核の間に、力を伝えるボース粒子の光子(光子はプラスマイナスの電荷に反応する)が作用して原子が形づくられるのです。突き詰めれば、物質は、クォーク3つと電子でできているのです。

次回は復習の意味もこめて、原子核、そして原子の中で4つの力がどのように作用しているのか、もういちど簡単に説明します。

※1. 陽子:アップ・クォーク2個とダウン・クォーク1個の組み合わせでできています。
※2. 中性子:アップ・クォーク1個とダウン・クォーク2個の組み合わせでできています。
※3. 中間子:クォーク1個と反クォーク1個の組み合わせでできています。


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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】
◎立命館大学 産業社会学部卒
 1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
 以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
 1990年、株式会社 JCN研究所を設立
 1993年、株式会社CSK関連会社 
 日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
 マーケティング顧問契約を締結
 ※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
 1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
 コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
 2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。

◎<作成論文&レポート>:
 ・「マトリックス・マネージメント」
 ・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
 ・「コンピュータの中の日本語」
 ・「新・遺伝的アルゴリズム論」
 ・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
 ・「人間と夢」 等

◎<開発システム>
 ・コンピュータにおける日本語処理機能としてのカナ漢字置換装置・
  JCN<愛(ai)>
 ・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
 ・TAO時計装置

◎<出願特許>
 ・「カナ漢字自動置換システム」
 ・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
 ・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
   計測表示できるTAO時計装置」
 ・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
 ・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
 ・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等

◎<取得特許>:「TAO時計装置」(米国特許)、
 「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等

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