キラ✨メンタルDNA 〜Time For Change〜
執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真
目標を推進するものを創る
これまで、
私たちの細胞の一つひとつの核の中にある
A-T-G-Cの4種類の塩基を含むDNAが
私たちの身体を構成していること、
そして、
たんぱく質などの機能分子の形を決めるための情報
〈遺伝子設計図としての情報〉があることを
お伝えしてきました。
DNA についての復習はこちら
『キラ✨メンタルDNA 〜なぜ、DNAは設計図と呼ばれるのか〜』
人体の発生、成長、維持のために
必要な情報はすべてDNAにありますが、
健康な細胞状態、身体状態に繋がるためには
遺伝子情報が読まれ、遺伝子が発現する必要があり、
そのためには、さらに
必要なタイミング、必要な量のRNA転写が必要です。
「遺伝子の発現スイッチ・オン/オフ」については
こちらの解説もご覧ください。
キラッ✨メンタルDNA・CELL・BODY 情報伝達-物質伝達 〜創造と消滅と境界線〜
DNA設計図は記号配列ですが、
核の中ではDNAとたんぱく質の複合体になっており
〈クロマチン〉と呼ばれます。
その形、クロマチン構造は
密集した状態になったり
ゆったりほどけた状態になったりと
形を変えます。
遺伝子がオンになる領域は、
RNAの転写が始まる際には
ゆったりほどけた状態が必要になってきます。
このクロマチン構造が遺伝子のオン・オフを決める
大きな重要因子です。
これから数回に分けて
私たちの細胞の中のクロマチン構造について
解説していくことにします。
実りの秋、学びの秋を
楽しくしていきましょう。
人生の中で
健康状態を達成させる
あるいは
それを達成する行動を起こすために
遺伝子スイッチオン・オフを制御するには
このクロマチン構造を操る方法を学ぶことが
価値ある時間となるかもしれません。
(つづく)
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【きむら真(生命科学博士)プロフィール】
鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。
日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。
DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。