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キラ✨メンタルDNA 遺伝子スイッチ編 〜むすんでひらいてDNA
執筆:ラボラトリオ研究員 きむら真
ヒトの細胞の中にあるDNAは
4種類のDNAが
46本の染色体に分かれてつながっています。
染色体は
DNAとヒストンたんぱく質の複合体として
存在していることは
前回の記事
キラ✨メンタルDNA 〜Time For Change〜
で紹介させていただきました。
染色体は
DNAとヒストンの複合体であるクロマチンの集合体であり
物質的遺伝情報そのものです。
細胞が分裂する際には
ギュッと凝縮した状態になり
顕微鏡でこちらの写真のような状態として
観察される 〈かたち〉 になります。
研究者たちは染色体を研究し
それぞれの部位を機能やDNA配列の特徴によって
名前をつけています。
染色体の部位の名称で
今後出てくる名前を紹介しておきます。
■中心あたりの構造:セントロメア
■末端のエリア:テロメア
■セントロメアから末端側にある短い領域:短腕 p
■セントロメアから末端側にある長い領域:長碗 q
DNAが紹介した写真のように状態で存在するのは
実は細胞分裂時だけであり、
遺伝子が発現する時、
すなわちDNAからRNAに転写される時は
DNAとヒストンが創るクロマチン構造は
凝縮状態がほどけた状態
(ひらいた状態)になっています。
皆さんの手を ギュッとにぎる
結びの状態と
手をひらいた状態のように
遺伝子情報を持つ染色体は変化します。
染色体の形が
ギュッとむすばれた状態では
遺伝子の発現はオフになっており、
遺伝子の発現がオンになるためには
クロマチン構造として
ひらいた状態になっている必要があるようです。
染色体の形の変化というのは
私たちの生命活動にとても
重要なようですね。
生命活動において
このような変化が
必要な生命活動には伴います。
それは
物理的遺伝子の場合も
心や意識といった次元においても
それは同じなようです。
次回は、この染色体とクロマチン構造に関連する
〈老化〉という生命現象について
紹介します。
(つづく)
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【きむら真(生命科学博士)プロフィール】
鳥取大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。
理化学研究所、長寿医療研究センター、ロズウェルパークがん研究所研究員。
日本大学医学部助教を経て、細胞、遺伝子検査、自律神経系、心理調査測定からエビデンス・科学データ解析結果を提供し、健康・心・意識をよりよくするサポートを提供する、サイエンスコンサルタント。
DNA研究~意識科学研究を日常生活や企業活動に実践することで、一人一人の能力を発揮できるストレスフリー、制限フリーな個人、組織づくりをお手伝いをしています。
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