アーユルヴェーダにおける3つの性質(त्रिदोष トリドーシャ) 1
人には本来(त्रिदोष トリドーシャ)3つの性質(体質ともいいます。)があり、ヴァータ(वात)、ピッタ(पित्त)、カパ(कफ)という人それぞれ3つの性質を異なった割合で持っています。体調の乱れや病気もこのバランスの不均衡によってひきおこされたりすると言われています。
図を説明してみましょう。
五大元素(पञ्चमहाभूत パンチャマハーブータ)
アーユルヴェーダに限らず、古代インドの思想では、私たちの世界は五大元素(पञ्चमहाभूत パンチャマハーブータ)で構成されていると言われています。物や自然(人も含む)はこの5つの物質がそれぞれ違った割合で成り立っていて、生き物はそこに魂が宿っています。
空:アーカーシャ(आकाश)
風:ヴァーユ(वायु)
火:テージャスまたは、アグニ(तेजस्・अग्नि)
水:アープまたは、ジャラ(आप・जल)
地:プルティヴィー(पृथिवी)
3つの性質(त्रिदोष トリドーシャ)と20の属性(गुण グナ)
トリドーシャを説明するのにグナ(गुण)という20種類の属性があります。
相反する性質10組で成り立っています。これも図にするとわかりやすくなります。(図がだ〜い好きなんですね)
そしてこの属性をトリドーシャに当てはめると、
こんな感じになります。それにしてもサンスクリットは興味深いですね。
ヨーガスートラにも登場すスークシュマ(YS 1-45)、ムルドゥ(YS 2-34)、スティラ(YS 2-46)とかもあって嬉しい(笑)
属性は同じ性質のものを増やし、相反する性質を低下させます。
なのでヴァータの割合が多い人が動き回って、冷たい場所で風に吹かれて乾燥してしまったら、ゆっくり落ち着いて暖かい部屋でオイルマッサージをすると回復することができます。
3つの性質(त्रिदोष トリドーシャ)と6つの味(षट्रस シャットラサ)
また、アーユルヴェーダの6つの味(षट्रस シャットラサ)に当てはめると
ヴァータの人は甘味、酸味、塩味を比較的多くとり、辛味、苦味、渋味を控えた方が良いとされています。
ピッタの人は甘味、苦味、渋味を比較的多くとり、酸味、塩味、辛味を控えた方が良いとされています。
カパの人は辛味、苦味、渋味を比較的多くとり、甘味、酸味、塩味を控えた方が良いとされています。
ほかにも、
トリドーシャは生まれ持った性質を含め、季節や1日の時間帯、住んでる土地の気候、人生での年代、行動など様々な要因で刻々と3つのドーシャの割合が変化しています。
まとめ
なので、日々の身体と心の状態をよく観察してみることです。
今の自分になにが必要なのかわかるようになるかもしれません。
動きすぎなのか?何かを食べ過ぎなのか?心が喜んでいるのかどうか?
観察するのには心が静まっていることが望ましいです。
そのためには、規則正しい生活と日々の実践、呼吸法(प्राणायाम プラーナーヤーマ)と瞑想(ध्यान ディヤーナ)がおすすめです。結局いつもそこ(笑)
トリドーシャ Ⅱ もご参考にされてください。