暗室で「龍」を見た! SNSの大きな流れ
1.台風の屋久島をモノクロで撮る
2.モノクロフィルムに「龍」を見る!
3.SNS の流れの中で
4.30年近くインターネットの流れのなかで
5.ITリテラシー・情報リテラシーは当然として
6.大きな「龍」がのたうちまわっている「世界」
1.台風の屋久島をモノクロで撮る
昔、何かのキャンペーンで、鹿児島空港経由の屋久島往復航空券9800円というのがあって、写真仲間数人と一緒に出掛けました。
さすが、安い理由が分かりました!全日大雨~台風!あまりの強風にレンタカーが吹き飛ばされそうになったので、町役場の駐車場に避難したこともありました。
屋久島は、小さな島の割には高い山があり、大雨が続くと、川の水量は半端なく増大します。普段は、吊り橋のずっと下をチョロチョロ流れている川が、吊り橋スレスレまで水量が増えてました。そんな急峻な谷を流れる濁流をモノクロフィルムで撮りました。そんな川の岸辺は、沸騰し過ぎた釜、地獄のような大波がうねってました。
カメラマンは、カメラを持つと大胆になるようで、その地獄の直ぐ近く迄行って写真を撮りました。足元には、凄いエネルギの水量が滾(たぎ)っています。一歩足を踏み外したら確実に飲み込まれてしまいます。
2.モノクロフィルムに「龍」を見る!
帰宅してから、暗室でフィルム現像しました。乾燥してからルーペで一コマずつチェックしていたら、怖くなりました。大きな谷間をうねっている大きな「龍」を見たのです!確かに動いているのです!凄いエネルギで滾(たぎ)っている水は、噴火口そのものです!飛沫(しぶき)が確実に飛び跳ねているのです!見ているうちに気持ち悪くなりました。ベタは焼きましたが、紙焼きは、怖くて未だに一枚も焼いてません。
それ以来、大量の水が怖くてしかたありません。3.11のテレビ映像を見た時、その屋久島のフィルムを思い出しました。何とも言えない不気味な恐怖というのでしょうか。
3.SNS の流れの中で
note は超初心者ですが、Twitter(X) もInstagram もFaceBook も登録してから10数年以上になるでしょうか。FaceBookは、アカウントは残してあるものの、今現在まったくと言っていい程見てません。Twitter(X)も、よく投稿していた時期もあるにはあったのですが、最近は、たまに見ているだけで、殆ど投稿していません。Instagram は、よく投稿していたのですが、最近は、note に投稿した時に、その紹介を兼ねて投稿するようになってきてます。投稿の方針というものはないのですが、Instagramの記事を見ていて、最近、「自分はなにやってるんだろ」「こんなことしてる時間ないんだけど」と思うことが多くなってきました。「どうしよう」と思い悩んでいるうちに、ふと、あの屋久島のフィルムを思い出しました。
4.30年近くインターネットの流れのなかで
95年以来、コンピュータとインターネットを使い続けていますが、少し離れて眺めて観ると、随分変わったなぁと思います。ふと、あの屋久島のフィルムを思い出しました。
近視眼的に見ると、Twitter(X)は、こんなものかと思いますが、長期間にわたって眺めて観ると、そこには一匹の巨大な「龍」がうねっているのが見えて来ます。当初は、静かな小川だったのが、急流になり、激流になり、流れの質も大きく変わってきたのが見えてきます。その中で、酷く傷付けられて「戦線離脱」した人もいれば、「勝ち組」を誇って闊歩している人もいます。線香花火のように、たまぁに、登場して小さな波紋を投げかける人もいます。私のように、たまぁ~に登場しても、投稿の急流の中で何の波紋すらなく消失していくだけの人もいます(^O^)それでも、熱心に毎日のように投稿している感心な人もいます。
Instagramを登録した当初は、デジタルならではの美しいフォトが楽しかったのですが、最近は、英会話アプリ系、コマーシャル系、やらせ系、モラル・生き方指南系、動画などが増えてきた感があります。それは、それで、いいとか悪いとかでなくて。
Twitter(X)もInstagramも、仕組みはよく知りませんが、記事をチェックする機構があるのは確かで、昔あった超露出系の記事は削除されまくって、今では、まったくと言っていい程なくなりました。戦場の悲惨なシーンも。
今では、某大国の大統領選挙すら、他の某大国(複数)の戦略でITを駆使して左右されるまでに至ってます。
5.ITリテラシー・情報リテラシーは当然として
そんな状況下で、わたし(たち)は、どうしたらよいのでしょう?!
ITリテラシー・情報リテラシーを身に付けましょうという識者のアドバイスは当然のこととして、それだけではなく、つい先ほど、ふと思ったのです(^0_0^)!
6.大きな「龍」がのたうちまわっている「世界」
SNSの大きな流れは、世界の大きな流れとリンクしていると!
ひとつの現象も、複数の見方があり、それぞれ矛盾・対立することも。ひとつの経済現象も、経済学者が違うと正反対の意見・主張が林立しています(例えば、「アベノミクス))。ひとつの政治的な事象も、多様な意見・・ならいいのですが、最近は、二分化・二極化しつつあるのが気になります(例えば、アメリカ社会・大統領選挙)。二分化・二極化してしまい、相互に冷静な議論が成立しなくなっているように思います。公理系が違うのと同様に、基本前提が違うので、論理が噛み合わない状態なのでしょう。経済・政治分野では、「正義」というやっかいなことが付きまとうので、余計質(たち)が悪いです。二極化して、相対立した「正義」を振りかざすと、相手の存在を否定せざるをえないことになってしまいます(例えば、パレスチナ・イスラエル・イラン・・)。
インターネットの世界も、誰かが何処かで「流れ」を付けているのでは?!と、思ってしまう程、公理系が違う世界たちが群雄割拠している「カオス」から、実は整然とした二極化にコントロールされているのではないでしょうか。この「カオス」すら、それら「誰かが何処かで」超微細精密に制御しているのではと思ってしまいます。(こんなこと書くと、それこそ、『陰謀論者!』と罵倒されそうですが。)それに気付いた時、ふと、あの屋久島の「龍」を想起したのです。
もし、わたしの感性が正しいという前提で、この直観が正しいとしたら、それに気付いたわたしは、大きな「龍」がのたうちまわっている「世界」のなかで、どうしたらよいのでしょう?
今朝、XとInstagram を眺めていて、あまりの情報の多さと、カオスと、あまりのコマーシャルが多い中で、あー、面倒くさい!と感じたとき、ふと、そんなことを思いました。
6.Oct.24