韓国「戒厳令」雑感
ニュース報道で見る限り、次第に相貌が見えて来つつあるのでしょうか。
大統領と側近の暴走が、基本トーンのようですが。
ニュース報道を見ている時、気を付けていることは・・この「報道」により、誰がいちばん得するのか・・ということです。あまりにも「大本営発表」が多すぎるからです。
報道通り、「大統領と側近たちの暴走」だとしたら、恐ろしいと思いませんか?
一歩間違ったら、多数の市民が虐殺され、場合によっては、「大統領と側近たち」の被害妄想・誇大妄想通り、北が侵攻して来る可能性だって全く皆無ではなかった/ないのでしょうから。そうしたら、日本も、他人事ではすまないでしょう。
確かに、80年代のソウルの地下鉄には、国家安全企画部(元KCIA)の「北の工作員を見つけたら通告するように」という趣旨のポスターが張り巡らされていました。
今でもそうでしょうが、ふたりセットの警察官(制服・私服)が頻繁に市中を警備してます。私も、何度か職務質問されたことがあります。日本のパスポートですと、スルーでしたが。
あと、確かに、市民運動組織・労働団体の中には、北シンパの方がおられますが、それと、北の工作員とは区別しないといけないことでしょう。そんなことは、わざわざ言う迄もなく、常識かと思ってましたが、当の大統領が著しくバイアスの掛かった陰謀論に近い考えを持っていたとは、驚きです。ここでも、マルかバツかの二分化した稚拙な判断・思考が一国の大統領に迄波及していることに、恐ろしさを感じます。
問題なのは、一国の大統領が妄想、控え目に言っても、著しく偏った考えで、国家・市民の安全を危うくしうる装置(軍隊)を発動したことです。
つまり、綿密に練り上げられた戦略で戦争が始まるのではなく、こんな稚拙なことで、なにかの間違いで?!、市民が虐殺され、戦争が始まる可能性があるということが現実に証明されてしまったことです。
国のトップの政治家、情報機関(韓国だと国家情報院(何処迄かんでいたのか不明ですが))すら、この程度のレベルであることの恐ろしさが露呈されたことです。
日本も他人事ではないかと思います。
18.Dec.24 あまりにもあいまいな-レジリエンシ