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クノッソスと「アカシックレコード」・・ヨーロッパ放浪記(12)
クレタ青銅器時代最大・ミノア文明の遺跡クノッソスにはバスで行った。
出土物は、イラクリオン中心市街の考古学博物館にあるので博物館は必須。博物館は結構広くて、内容が充実している。こどもたちが先生に連れられて見学に来ていた。
考古学博物館の直ぐ近くの広場前のバス停から1時間程。バスの便は豊富だが、その分、分かり難い。
その日の夕方、Akiさんが車でGiouchtas(MountJuktas)に連れて行ってくれたが、その時宿泊しているところ(空港近く)から裏道、オリーブ畑を突き抜けて、クノッソス前の道を通った。車で15分程だったろうか。歩いても1時間程でクノッソスに行けるとのこと。
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クノッソスにも、こどもたちが沢山来ていた。観光客も多い。シーズンオフだから閑散となる時間もあった。
印象的だったのは、クノッソスを囲む周辺のなだらかな丘陵地帯と、そこで暮らす農家が点在していたこと。9000年前頃からひとの生活があったようだが、クノッソス宮殿全盛期にも、周辺にひとの暮らしがあって、そこからはクノッソス宮殿は、どのように見えていたのだろうかということに思いを馳せた。クノッソスの繁栄と没落、その繰返しを醒めた目で見ていたのだろうか。
「歴史」とは、そんなものかもしれない。権力機構、支配者の「歴史」にすぎず、ほんのちっぽけなエピソードに過ぎず、その背面には厖大な被/非支配者の普通の暮らしの人生があるのかもしれない。
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「ミノタウロス」の伝説を見ると、「午頭天王」を想起する。時代も地域も全く違うのにそっくりということは歴史によくある。影響があったのでも偶然でもなく、何処か高次元に「アカシックレコード」のようなものがあり、そこに集合的な宇宙意識がアクセスして出来上がったのかもしれない。スピリチュアルのお話ではなく、最近では、量子力学の最先端でも話題に上ってきていると聞く。この仮説は、深化する価値があると思う。この世界の「根拠」に繋がるかもしれないのだから。
「ミノタウロス」の角のモニュメントを眺めていて、そんなことを思った。