処世術 セルフライナーノーツ
新曲「処世術」を昨日公開しました。
前作「スターチス」がバラードだったので、前作で私のことを知ってくれた人は「あ、この人はバラードが得意なボカロPなんだなあ」と思われたかもしれませんが、すみません、違います。
本性は今回のようなド派手なやつです。(スターチスはスターチスでめちゃいい曲。)
バラードが嫌いとか苦手とかでは決してないけど、イージーモードPの作品のベクトルはこっちなんだよーというのは出来るだけブレさせたくないと思っている。
一応ボカロPとして楽しませていただいてから3年が経つんだけど、ほんとに3年に1曲くらいのペースでバラード曲を作っていこうと思っている。(スターチスはスターチスでめちゃいい曲。)
曲について
さて、今作の話。
「処世術」は新人バーチャルシンガー「縹アヲイ」さんとの同時投稿となった。
彼女にとってはデビュー作にあたるわけだが、その大事な処女作の作編曲という大役を仰せつからせていただけて非常に光栄に思う。
話をいただいた時、内容としては「歌詞があるから曲をつけて欲しい、それ歌う(超絶ざっくり)」とのことだった気がする。
私の曲作りスタイルとして、基本的には「曲先」なので当初は普通に不安だった記憶があるけど、先に送られてきた歌詞がまぁとんでもなく良いもので、作曲、編曲作業にさして時間はかからなかった気がする。天才と天才が交わるとエディットの効率も天才的。
Aメロ、良い。
出だしの「含みを持たされた言葉」のメロ、実はスケールから外れている(スケールについてはググって)。
でもそれが良いかっこよさを出してくれたというか、マイナーキーだからこそ出来るメロになったかなと感じている。
ちなみにデモをアヲイさんに送ったら「マックのポテト揚がった時の音程じゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」と爆笑された。もうそれにしか聞こえない。さあ今からもう一回聞きに行こう。Aメロに合わせて「テレレ🎵テレレ🎵」言う遊びしよう。
Bメロ、良い。
今回ギターに関しては比較的難しいことをしていないのではないかと自負しているが、やはり単音フレーズは耳を引く。から入れたくなる。
イントロとBメロのリードギターが顕著にテクニカルでかっこいい。
少し歌詞について触れると、Bメロとサビの歌詞が1、2番でほとんど一緒なのが芸術点が高い。とてもいい。(というかBメロは完全一致。)
私が作詞をする曲はどうも同じ言葉を避けたがる節があるがゆえ、この勇気は私にはない。ベリークール。
クールでかっこいいバーチャルシンガー「縹アヲイ」を今日から推していこう。
サビ、良い。
いい意味で特に言うことはない。天才的なメロと天才的な歌詞。そりゃいいサビが生まれるに決まっている。ナンセンスなハイセンス。
2サビ後に急にワルツなの、たまらないよね。Cメロの歌詞が1行x4なのもベリークール。私には出来ない。
「縹アヲイ」さんについて
先ほどコラボの経緯を少し話したが、彼女はバーチャルシンガー。声について少し綴る。
系統でいくと「かわいい系」の声質になるんだろうけど、よく歌ってみたで見かける「上っ面だけの萌えボイス」ではない(「上っ面だけの萌えボイス」を否定しているわけではない。むしろ好きだしそういうの)。
綺麗な声だけど中心に鉄パイプ入ってるみたいな、そんなイメージ。(曲解されそう)
処世術のメロと歌詞は案の定その声にハマった。答えは動画を見るように。
先ほども書いたがこの曲が彼女の1曲目。きっとまだまだ手札を隠し持っている。
無限の可能性を感じた。処世術を無限に聴いて2作目を待とう。
動画について
たぴおかさんという方に依頼した。「スターチス」の動画にて協力いただいた方と同じ。
ただ当時とスキルが全然同じじゃない。進化しすぎてスタッフ一同ちびった。
私は詳しくないが、Live2Dを使用してミクちゃん、アヲイちゃんが常時動いている。
アニメじゃん。最近のソシャゲじゃん。ちびるじゃん。
動画を注視しているとたまにミクちゃん、アヲイちゃんと目が合うので、ガチ恋勢が生まれてもなんらおかしくない。片時も目を離さないように。
とにかく今作は動画としてのクオリティが天才的に高い。曲として耳だけで楽しむのも悪くはないが、今作は映像として何倍も楽しめるのでお気に入りのスクショを送り付けてきてね。
その他
またタイミングが良く、「ボカコレ」とやらに参加出来る期間に投稿したので参加させてもらった。
正直よく分かっていない。お祭りごとらしいのでとりあえず便乗した(タグロックしただけ)が、何か変わったかしら・・・?
ここからは別に読まなくてもいい(もともと全文読まなくてもいい)が、今作に関して、少し私の本音を綴る。
今作はもともと新人バーチャルシンガー「縹アヲイ」さんへの楽曲提供作品として作ったものである。
なので私の中でメインはそっちだと考えている。
一歩踏み込んであえて語弊のある言い方をするとボカロは多少オマケの気持ちが強い。(オマケだからといって調声の手を抜いているとかは一切ない。)
結論を述べる。「縹アヲイ」歌唱のバージョンを一人でも多くの人に聴いて欲しい。そして周りに「ここにいい歌があるぞ!」と伝えて欲しい。
日々様々な作品がネットに投稿され、常に飽和埋まるのが当たり前の現在、私は「縹アヲイ」がここで埋まってほしくないと思っている。
残念ながら私には縹アヲイを引っ張り上げる力はない。
ミクver.は最悪聴かなくていい。でもこっちはどうしても聞いて欲しい。
普段はこういうこというの本当に嫌いなんだけど、今回は例外。
うまいこと物好きが集まって引っ張り上げて欲しいな~~~なんて、私は思っている。
以上かな。
一人で始めたボカロP活動ですけど、気づいたらたくさんの人が一緒になって遊んでくれて素直に嬉しいです。これからもほどほどに、楽しく頑張ります。
音楽は楽しいね。
ではまた。