僕たちは革命を起こすんだ- Franz Ferdinand
私は熱心な音楽愛好家だと思ってはいる。Spotifyによると去年一年で1万分くらい聴いていてそれはユーザーの上位25%だという。兎田みみりん天皇は3万分音楽を聴いているそうだ。ヘビーユーザーはそこまでしないと名乗れないのだろう。私はみみりん天皇が好きだ。文化的エリートだと思う。
去年一番聴いた曲はジャック・ホワイト率いるラカンターズの「steady, as she goes」だった。そして去年というか毎年一番に聴いているアーティストが、今日紹介する「Franz Ferdinand」である。
以下、FFと表記させてもらうが、FFの概要は上のリンク、ウィキペディアを参照していただきたい。私は兄が車で音楽をかけているのを聴いて知った。兄は糞も味噌もとにかくCDを買いまくった。その知恵が私に受け継がれている。兄は部屋が汚いのでZebraheadの廃盤「Yellow」を失くしたのは恥ずべきことだと思う。みんなCDは丁寧に扱おう。
Franz Ferdinand というバンド名の由来だが、サラエボ事件のきっかけになったオーストリア大公の名前と同じだが、彼をきっかけに世界が一変したような音楽をつくる一心で名付けた、と昔ウィキペディアに書いてあったが、他にも説はあるらしく、たとえばフランツ・フェルディナンドという競馬があってそれにちなんだとか。FF間でもこれだというものは特に決まってないらしい。
FFの作品は以下を参照していただきたい。動画と私が拙く訳した歌詞が載ってある。
①Darts of Pleasure
この曲はFFがイギリスで売れるきっかけになった曲だと思う。ラジオでかかったのが評判になって広まったと聞いている。昔4人体制で、ギター(ニック)が2013年に辞めて、ドラム(ポール)が2021年に辞めて、今ボーカル(アレックス)、ベース(ボブ)、新たにギター(ディーノ)、キーボード(ジュリアン)、ドラム(オードリー)がいる。私はポールの顔が好きだった。ブラッシュアップした田吾作みたいだから・・・。この記事に貼ってある動画は4人体制時代なのかもしれない。ギターの位置が高い。ギターの持ち方が独特なのはニックの特徴だからだ。アレックスは足が長いのでアレックスもギターの持ち方がおかしいように見えてしまう。ボブが女の子に手をつけて痛い目に遭った曲もある。基本的に作詞はアレックスだったと思う。アレックスぐらいのカルマじゃないとあんなふしだらな歌詞は書けない。作曲は基本的にFranz Ferdinand名義。サードアルバムまではスタジオに入って缶詰になって作曲したとどっかの記事で見たが、コロナ禍ではどうしているんだろう?新曲は出している。
Curious はどこか桑田佳祐を彷彿とさせる。アレックスが老けている。あんなに美少年だったボブもすっかりずるっぱげだ。
Billy Goodbye のアートワークはファースト・セカンドアルバムに通ずるものがある。原点回帰というところなのだろうか。アレックスは今年で50歳を過ぎている。どんどん頭がよくなる中いかに馬鹿になれるのか。見物である。
②No You Girls
この曲はFFの中で私が一番好きな曲である。何度聞いても創作意欲が途絶えない。この曲でPVを撮るならどうするか、について何度考えても異なったアイデアを思い浮かべることができる。それによって自分の発想力がいかようかを占うことができる。一昨年より去年、去年より今年の発想の方がたくましい。
③Jacqueline
この曲をもとに小説を書いたくらいである。それほどFFは濃いのである。インスピレーションに富んでいる。いつ聴いても聴かない間も鳴りやまない。その小説がどんなもんかってのは、他の記事にもあるけど、最近小説の賞に応募した作品にその概要を流用しているのでここでは載せません。ただ、小説になりきれなかった設定を言うと、メラニー・クライン的に言うと、アレックスは母親からネグレクトされた同性愛者で、バンドメンバーを食っている。これは実際にFFにも噂されていたのだが、ニックとアレックスができているという話がウィキペディアに要検証ながらも載っていた。オアシスのノエル・ギャラガーがそのことについて揶揄していた。でも新しいギターが入ってきたことだしその話題ももう削除されてるのかもしれない。これは私独自の見解だが、ジャクリーンというアイヴァのファンがアイヴァのために働く、つまり曲を作っているという説を私は提唱している。そのアイヴァというのがアレックスだ。こういう突飛をやって私は小説を書いている。
FFに興味を持ったら以下の記事を推奨する。っていうか。単に私のための覚書なんだけど。
FFに関して言えることと言ったら、アレックスのツイッターでFFのファンのコメントをリツイートしているけどアカウントの様子からしてブサイクな人ばっかりリツイートしている。一回@つけてフランツフェルディナンド宛にツイートしたことあるけどなんにも起こらなかった。FFのリスナーの上位0.05%に入ってます!とSpotifyが知らせてくれたけど、FFのリスナーは確か500万人いて、その中の0.05%って恐らく2500人はいる。その中の一人がFFについてメンションしても特に変わり映えはないのだろう。
私の音楽に対する基本的な態度は、つかず離れず、だ。ライブに行くことがすべてになるかのような売り方を最近の日本のバンドやアイドルはしているけど、ほんもののアーティストはシンプルに曲がいいだけでご飯を食べることができると思っている。日本はその競争が過酷だが。FFもライブをしょっちゅうしているが。ライブに行くことは熱狂をこじらせるいい案だとは思うけど、作品を楽しむのであればアルバムを聴くので十分だろう。とはいえストリーミング配信が始まり、アルバムを買わずとも音楽が聴けるようになった。FFも新たにベストアルバムをリリースして、それがCurious とか Biily Goodbye が収録されているのだが、どうも買う気になれない。ベストアルバムの曲順で聞くより通常のアルバムのラインナップの方がやっぱり思い入れあるし好き。単純に新曲が微妙だというのもある。フランツ・フェルディナンドはディーノとジュリアンが入った5thアルバムはすごく退屈だった。Feel The Love Go 以外退屈なアルバムだったし、Feel The Love Go のPVは Evil Eye とダブる。新たな可能性を発掘できていないのが今のFFの弱点だ。
だけど私は信じている。アフターコロナを見据えて、フランツ・フェルディナンドは新曲を出し惜しみしていると。ここぞという時のために取っておいていると信じている。さもなくばアフターコロナに芽吹く。そう信じている。
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