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【子どもの支援に関する新しい資格ができます】

子ども家庭福祉ソーシャルワーカー
2024年4月創設

厚生労働省


世の中資格だらけで理解が追いつきませんが笑、この新しい資格の内容を見てみたいと思います^^


子ども分野の特徴

子どもの支援は、大人のそれと何が違うのでしょうか。

①意思表明の乏しさ
子どもは言葉や思考が未成熟です。
感じていることが言語化できない、物事の是非がわからないなど、大人に比べて想いを形にすることが難しい特徴があります。

その子どもがどのような意思を示したいのか、何に困っているのか、支援する大人は想像したり理解しようとしたりすることが求められます。


②課題を俯瞰的に観察
子ども本人だけのことを考えるのではなく、家庭の背景、保護者の課題などを俯瞰的にとらえることが求められます。

日本は「家庭」を取り上げることが好きな国ですが、家庭に属さない子どももいますし、学校や地域のことも考える必要があります。
どれだけ視野を広げ、柔軟に課題を捉えられるかという点が肝になります。


③虐待相談
とてもデリケートな課題ですよね。
問題を的確に把握する力に加えて、その問題にメンタルヘルス的に自分が引きずられないスキルも必要ですし、親子分離を行うなどの介入の際は親子双方に配慮できる包容力が大切なのだと思います。



現在の課題

上のような課題に応えるための学びが整備されていない点が、現在の課題。

厚生労働省が提起しているこのような課題があります。
●児童福祉支援者の半数が経験3年未満
●国として統一した資格が無い
●重要性が拡大している
(家庭的養育、家庭支援、虐待相談、保育所支援など)

ぱれぱれも、児童相談の職員が公務員であることに疑問を持ったことがあります。
公務員は、数年で異動しますよね。
子ども分野の職員も多分に漏れず異動するんです。

一人の子どもが生まれて生活が安定するまで15年と仮に考えても、数年の関わりは雀のなんとか…
継続的に支援することで対象者との関係性も深まりますし、技能が蓄積すると思うと、児童分野だけでも異動スパンを延ばせないものか不思議に感じてたものです。



資格の骨子

子ども家庭福祉ソーシャルワーカーは、次の2点をベースとした資格であるようです。

①2年の実務経験のある社会福祉士、精神保健福祉士などが取得できる

②多様な人材発掘を目指す
児童福祉を希望する学生、すでに社会人である人などが広く選択できる資格とする

なるべく早く、即戦力となる人材を揃えたいのかもしれません。
養成する側の人材発掘も課題となるのでしょうね。




まとめ

子どもの支援は日夜問わず対応が必要ですから、ライフワークバランスの維持も無視できませんよね。

杓子定規に支援ができないものですし、柔軟性も求められると思います。
同じ職種同士のつながりや研修を充実させることで、支援者のキモチを吐き出す場を設けたり、想像力を育んだりできると、よりよい支援の体制整備になるのだろうなと考えました。



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