【孤独のコロナ】
コロナ禍での「孤独」の調査が行われています。
実施期間に9ヶ月の差がありますが、2つの団体が同じような調査を行い、やや異なる見解を報告していたので比較してみたいと思います^^
特定非営利活動法人あなたのいばしょ
>調査期間
2022.2.2-2.4
2.22.2.15-2.17
>対象
3011人
●4割近くの人が孤独を感じている
●6割の人が、政府の孤独対策に賛成している
●次の人たちが孤独を感じやすい状況にある
・現役世代
・男性
・暮らし向きが悪くなった人
・一人暮らし
・配偶者いない人
・話せる人がいない人
●20-30代にうつ状態が顕著
株式会社野村総合研究所
>調査期間
2021.5.7-5.9
>対象
2204人
●男性は女性に比べて人に相談することが不得手
●次の人たちが孤独を感じやすい状況にある
・20-30代の半数
・同居人がいる、既婚者であるなどの人の1/3
・医療福祉系の人
・在宅勤務者
・世代収入が減った人の7割
●男性より女性が孤独を感じやすい
●女性の中でも一人暮らしや既婚の人が孤独を持ちやすい
こちらは「一人暮らしが孤独を感じるのは想定内」として、それ以外の可能性に目を向けて内容を深めていますね。
2つの調査に共通
孤独や不調が現れやすいのは、次の2群
●若年世代(20-30代)
●経済的な状況が悪化した人
2つの調査の相違
●孤独を感じやすい人の相違その1
前者:男性が孤独を感じやすい
後者:女性が以下同文
●孤独を感じやすい人の相違その2
前者:配偶者なしの人が孤独を感じやすい
後者:既婚者でも孤独を感じている
真反対の結果ですよね。
不思議です。
社会調査というのは、調査をする人数や答えやすさなど様々な影響により結果の変動があるもの。
例えば、90歳の方にスマホでサクサク質問に答えろと言っても難しいものがありますが、一方で20歳の学生に紙を渡し書留で郵送しろと言っても面倒くさがられてしまうかもしれませんよね。
日本国全土、立場を問わず等しく行えるなんらかの方法が無い限り、調査団体によって結果の差が出るのはやむを得ないのでしょう。
ということで、それを考慮して調査結果を眺めなきゃですね。
孤独とは
孤独は、メンタルヘルスの問題解決にも大きなキーワードになります。
悩みを一人で抱え込み、オーバーヒートを起こすことが珍しくありません。
人間は言葉を得た動物なので、考えていることは言葉に乗せないと相手に伝わらない不自由さがあります。
少しずつ言葉を使いながら人と接することができると、孤独だぁと感じる瞬間を減らせるかもしれないですね。
今回の調査を一つの参考資料として頭に入れておきたいなと思うのでした。
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