【こころの病気の名前って、どうやって決められてるんでしょう?】
「新型うつ」という言葉はないだとか、「社会的うつ」って聞いたことが無いなど、このnoteでは時折話しましたが、どうしてそんなことを言うのでしょうか。
それは、この2つのルールブックがあるからなんです。
1) ICD
WHOという機構で作っている疾患名全般のルールブックです。
医療で診断するもの全ての病気に、正式な名前を定めています。
心臓病であっても、肝臓病であっても、病気の正式な名前がこれに詰まっているということ。
現在はICD-10という10版目を使っていますが、英語の原本はすでに11版目になっています。
日本語版は来年あたりには11版目が出るとか…。
2) DSM
アメリカで作った、精神科医療に特化した疾患名のルールブックです。
特化しているだけあって、ICDより疾病の特徴を細かく解説している印象を持っています。
現在は、DSM-5という5版目のものを使っています。
この5のバージョンから、「障害」という言葉が「症」に変更されている疾患名が多いですね。
また、別のnoteで解説できればと思っています。
ということで、このようなもので正しい疾病名を知ってみると、巷で騒がれる造語に惑わされることも少なくなると思うのでした。
解決をめざすカウンセリングルームを開きたい
ぱれぱれ