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【システム屋さんにあるあるな個性のお話】

働く人のカウンセリングをしているぱれぱれですが、たびたび出会うシステム屋さんのお話があります。
人事さんにも学びになると思うお話ですのでまとめてみました^^


システム系のお仕事は、突然ですが、発達障害の方が集まる傾向があるのではないかと思っています。

個人的で体感的な心象ですよ。

科学的根拠はありません。ただの経験則です(^_^;)
その経験則だけのお話をしますね。



発達障害の人に見られる『個性』

コセイ-個性- って、理解できるようでできないもの。
個性とはなんでしょう。

・・・

多くの人は、皆が共通して持ち得る[ものさし]があります。

例えば「人に配慮してね」と言われれば、言葉に気をつける、表情に注意するなど、配慮の意味を理解し、行動できます。
程度は人によって違いますが、行動すべき“方向性”は理解するはずです。

発達障害の人は、ところが、そのような[ものさし]を持たないというイメージ。
それが、個性になってきます。



発達障害の傾向が見られる社会人から、度々耳にする困りごと

●業務外の能力を高めるため、○○という課題に沿った資料づくりをさせられて困っている。
●仕事とは直接関係のない課題が強制されて困っている。
●「自分の頭で考えろ」と、上司から頻回に怒られて自信が無くなってきた。

企業ではよく見られることかと思いますが、お仕事を漫然とこなすだけではなく、多様なスキルやコミュニケーション能力を高めてもらうため、自分の頭で発想し構築していくための指導をしますよね。

発達障害の傾向がある人は、この「ゼロ→イチ」に苦戦することが珍しくなく、「作業の指南書があれば大丈夫なんだけど」と話すことが多いものです。



指南書通りに行うシゴトって?

システム屋さんでいう「技術屋」のようなお仕事でしょうか。
SEのようにカスタマーの要望を聞いてニーズに合ったサービスを構築するというよりは、何を進め・何を作るかまで決まった指南書に沿ってひたすら作り上げていく業務です。

こういう業務、発達障害の人にはとても馴染みやすいんですよね。
発達障害の特技は[没頭][興味]などであることが多いもの。
この特技が馴染みやすいのだと考えます。


無い袖は振れない

無いものは無いのだから、あるものを伸ばすという発想にシフトできれば良いのですが、そうは問屋が卸さないのが現実。
結果、本人は負荷を強め、こんな変化が起こってきます。

普段の業務(指南書通りにひたすら突き詰める作業)は問題無いのに、会社から指示されるエクストラな業務が苦痛

手応えを感じる一方で悩みが深まり矛盾を感じる

面白くない
or
できない自分が苦しい

会社に行きたくないと思う
or
自分ができないヤツに思えて気持ちが下がる

この流れ、会社にとっても不利益に感じませんか。
せっかく業務に前向きに臨む人を手放し兼ねない状況です。



スキルを得れば?

相応の練習をすることで、指南書に頼らない働き方に順応する可能性もあります。
しかし、そのためにはプログラム化された専門性のある対応が必要なもの。
ちょっと時間とコツが求められます。

であれば、皆が皆、同じことをできなくてもイイはずですから、『能力を伸ばす』ベクトルを個々に合ったさまざまな方向に向ける力量が、会社や管理監督者にあると、結果が変わるのかもしれません。



区別のポイント

ただ怠けたいために上のような指導を避ける人もいると思います。残念ながら。

発達障害の傾向と、その区別をどう付けるか。
次のような点に注目できると、『個性』と『怠惰』の区別ができるようになるのではないかと思います。

<区別ポイント>
●自分(管理監督者)の体感として、相手が平均的な習熟より遅いorできない
●相手が課題を大きな苦痛とし、モチベーション低下orメンタルヘルス不調を見せている



まとめ

今回は、「システム屋さんに縁のあるであろうタイプの発達障害」をまとめました。
発達障害には様々なタイプがあります。
今回のハナシが全てに応用されるとは限りませんので、一つの参考としてご覧いただけましたなら幸いです。

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ぱれぱれ