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【究極の多様性尊重職場?】
こういう価値観を持つ経営者サンがいるんだなぁと、驚いた話題がありました。
興味深い話だったので、ちょっとまとめてみます。
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記事の概要
●京都市内の飲食店「佰食屋」のハナシ
●社員の働きやすさにフォーカス
●シングルマザーや障害者、受刑者など、社会的に少数派の人たちが働く
●たまたまそういう人が集まり、受け入れてきた
従業員の“できること”に照準を合わせる
佰食屋さんは飲食店ですので、接客があり、調理があり、清算業務があります。
一般的なお店では"マルチ"に働けることを目指すでしょうから、人と話せ、料理ができ、レジを打てる人材を育てるかもしれません。
ところが、こちらのお店では、本人ができることに注目し、できないことは工夫する文化を持っているのだとか。
例えば、こういうこと↓
文字を読むことが苦手な従業員
●メニューが読めない
●だから、接客はちょっと…
この状況を知った店長は、文字が読めないなら声を出して補えば良いと考えました。
すごい機転の利かせ方ですよね。
見てダメなら聞けば良いという、柔軟な発想だと感心しました。
蛇足ながら、"文字を読むことが苦手"は、とりわけ珍しい個性ではありません。
昨今では有名な「発達障害」には読み書きが局所的に苦手な特徴を持つ人がいますし、知的水準が低いことで漢字の読み書きが苦手な方もいます。
皆が皆、出来て当たり前…ではないんですよね。
採用時、基準にしばられない
採用に関しては、すでに働いている人たちとの相性を見極めるそうです。
これも大切だなぁと感じます。
この考えの何が素敵かというと、基準を設けて杓子定規に考えない点です。
多くの組織では採用の際、性格診断や能力に重きを置くと思いますが、それは「基準に相手を当てはめる」というマッチングテストの視点。
体を服に合わせる「洋服」のイメージでしょうか。ガラスの靴というか。
一方、佰食屋さんでは、"人そのもの"を見ようとしています。
来歴よりもその人自身。
服を体に合わせる「和服」のような考え。
ガラスの靴と真反対の発想だと感じます。
名前で呼び合う理由
佰食屋さんでは従業員同士が下の名前(ファーストネーム)で呼び合うそうですが、驚いたのがその理由でした。
親近感が湧くから…などのよくある理由ではないんです。
苗字は変わるから
日本の制度において、苗字は簡単に変わります。
結婚だけではなく、離婚、親の都合、養子など、そのタイミングは溢れています。
店長は、これを「苗字は言いにくい理由で変わることが多い」と話しています。
この感覚に驚きを覚えました。
ワタシは、精神科で長らく人の生き方に触れてきたことで戸籍制度の弊害はたくさん目にしてきたのですが、業界外でこの問題に触れる方は希少な印象です。
多くの人が気づかないことに気づいてくれる人だからこそ、このお店で働いている人は心から働きやすさを感じるのではないかと思いました。
この記事を通して、またひとつ知らない価値観に出会えたのでした。
オンライン相談室
ぱれぱれ
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