【社会不適合と言う人は社会不適合者ではない話】
わたしは社会不適合者なんです。
という言葉を、相談対応をしていると時折耳にします。
自分の評価と周りの評価
…が、違うということ、わかっていても受け入れられないものなんですよね。
多かれ少なかれ、人からの見方に何かを言いたくなったことはあると思います。
たしかに、人には自分の一面しか見えないものですから、周りの評価が自分にしっくりピッタリくるものではないかもしれない。
ところが、自分の評価には“フィルター”が媒介することがあります。
自分がこしらえた特殊なフィルターを通して自分を見つめたり評価したりすること。
社会不適合者だと言い切る人は、このフィルターがあるいは揺らがないという特徴はあるのかもしれません。
誰しもフィルターは持つものですが、多くの人は人から「そのフィルター少し変えてもイイかも」と言われて直してみたり、見やすいように磨いてみたりして、工夫ができます。
ところが、冒頭の人の中には、自分の中で確たる評価があり、社会不適合者なので何も上手くいかないという構図を作り上げる方がいるようす。
これは、自分に自信が無くなったり価値が無くなったように感じたりする素にもなりますね。
では、どうやって対処するのか。
人の話を吸収する
人の話を聞き「それも一つの見方だ」と、受け入れてみることがオススメ。
思いの外、一人の頭で考えるって可能性が狭まる行動です。
誰に相談してイイかわからず混乱したら、専門のメンタルヘルス相談員に尋ねてみるのも良いし、一人で答えを出さないことが自分の武器になると思うのです。
いやいや、そんなことは絶対にできない。わたしはホントに不適合。
…と思う方も、やはりいると思います。
その際は、また別の理由が潜んでいる…なんて持論もあるのですが、これはまた別の機会で。
こころの不調もからだの不調も、助けようとしてくれる人の言葉を信じてみるのが第一歩だと思うのでした。
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