【「叱る」行為に「依存」が起こるという興味深いハナシ】
人を叱ったこと、ありますよね。
どうやら「叱る」という行為には「依存性」があるのだとか。
少し頭を使いますが、わかりやすくこちらの記事を見てみたいと思います(^O^)!
叱るの定義
叱る依存が起こった例
〜教師のビンタ〜
教師が生徒の指導のために「ビンタ」を乱用したという実話。
昭和の時代のことですね。
しつけは体で覚えるという発想でしょうか。
叱ることを体現するための、ビンタ。
ところが、悲しきかな、ビンタに指導力があると信仰してしまった教師が乱出したことで、生徒らに「ビンタ慣れ」が起こってしまいました。
指導という効果を失ったばかりか、最終的には教師と生徒の立場が逆転し、生徒の暴力で満たされた学校づくりが成されたとか。
(詳細は記事参照)
叱る動機
痛みと恐怖で人を支配した上で、相手を「改善」へ導く快感
これが、ビンタ乱発のきっかけのようです。
人は達成感のあるものに出会うと、脳が快感を覚えます。
ギャンブルなどの行動依存も然り、麻薬のような物質依存も然り。
何らかの刺激に脳が快を覚えると、その行動は繰り返されます。
精神科の分野では度々問題になるメカニズムです。
叱る快感が「現代の病」になっている
記事ではそう語ります。
どういうことか。
有名人が薬物や性行動などの問題を起こすと、多くの人がワイドショーに釘付けになります。
なぜなら
叱るという処罰の行動による快感は、自らが手を下さなくても、人が処罰される姿を見るだけで得られるためです。
一方、SNSでの誹謗中傷。
これも原理は同じ。
韓国での騒ぎなどは大きく報道されますね。
韓国にフォーカスするというのも、日本として他国を「叱り」たいキモチの裏返しかもしれませんが。
閑話休題
人一人を自殺に導くほどの破壊力があるのが、SNSを通した「処罰」つまり、人を叱るという行為。
コミュニケーションツールが現代の利器として増したことで、“人が叱るという快感を得る術”も多様化したのかもしれません。
脳が体を支配して起こる、理性に基づかない行動が起こりやすい時代だと感じます。
医療専門職ですら、
叱る依存は起こりうる
教員ももちろんですが、人を支える立場に立つ者は、叱る快感を得やすい立場にあります。
つまり、医療関係者。
ワタシも医療にいる頃は、知らず知らずのうちにそんな態度になっていただろうなと反省します。
医師
看護師
ソーシャルワーカー
○○療法士 など
全ての専門職が叱るトリックにはまりやすいもの。
人の上に立つわけではないのに、優位に立っている錯覚を覚えてマウントを取りがちです。
叱る依存に陥らないために
叱る依存は、非常に本能的で動物的な衝動ですね。
「叱る」だけでなく「不安」や「怒り」などもそうですが、原初的な衝動をコントロールできるのは理性。
人にはこのような行動化があるということを知り、そうならないように理性で回避をすることが大切なのだろうなと思うのでした。
参考図書はこちら
時間見つけて読んでみたい本です^^
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