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【生活保護ってどんな制度?】

生活保護は人の支援をしていると必ず出会うのですが、誤解も多そうな分野なのでキソのキソを見てみたいと思います^^


"最低限の生活"の意味

生活保護は「健康で文化的な最低限度の生活を保障する」制度。
つまり、「生き死にの問題無く生活できるようにする」制度ですね。

病気になったり事故に遭って障害を負ったりすると働けなくなることも多いものですが、そのような時に命を守るため、お金を援助するのが生活保護です。

借金や財産があるとダメ

生活保護は、お金の代わりとなる資産(土地や車など)があると受給できないことは広く知られてきましたね。
その他、「借金」もあると受けられないものです。

ですので、生活保護申請をお手伝いしていて困るのは、借金のある方。
手持ち金も無ければ生活保護にもなれず、二進も三進もいかないので本当に苦戦します。


他の収入源で足りないものを補填

生活保護は「年金とは別に支給」みたいな解釈をする方もいますが、「年金で足りない分を補う」ものです。

例えば「最低限の生活」に必要なお金が月¥10万だとします。
老齢年金が月¥3万しか支給されなければ、生き死にに問題がありますよね。
そこで、生活保護は¥10万に満たない分の¥7万を支給します。

ですので、遺産相続などで臨時収入が入れば「生活保護の設定額」以上の分は国へ返しますし、時には生活保護が一時止まることもあります。
あくまでも設定金額までの収入が得られる仕組みになっています。


海外では現物支給も

日本の生活保護は全て現金支給ですが、海外では「現物」支給の国もあるとか。
現金支給は、月¥10万ならその設定額が一括して支払われるため、使い方は個人の管理下です。
計画的に費やしても、すべてをパチンコに費やしても、本人の自由。
時折、このあたりは社会問題になりますよね。

現物支給は、食費の代わりに米券が発行されるなど用途が限定されます。
日本では現金支給と現物支給に関しては賛否両論あるようですが、どちらが良いと思いますか?


まとめ

生活保護が開始されると医療費は無料ですし、ゴミ袋がもらえるなど支給される金銭以上の恩恵が受けられます。
一方、生活保護ギリギリの収入の方は医療費は3割しっかりと取られますし、保険料もゴミ袋も実費です。
低所得者の支援をしている中で、この際どいラインの人たちの支援がとても難しいなぁと思います。


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