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00 手術を決意するまで(卵巣嚢腫 腹腔鏡手術):何気ない家族のひとこと

〜まず最初に、長年放置していた卵巣嚢種にともなう腹腔鏡下左付属器摘出手術を決定するまでの経過をお伝えしたいと思います〜

かれこれ8年以上、「経過観察」という名の元に「見て見ぬふり」していた卵巣嚢腫。

成長の速度もゆっくりで、医師からの「おそらく悪性のものではないですね」という言葉に甘えて、まさしく「先送り」し続けてました。

それでも、半年に一度の定期検診は必ず受けて、腫瘍の成長を確認してもらっていました。
そこでは、この嚢腫は自然経過や薬物療法で小さくなるものではないこと、手術せずにこのままだと割合は高くはないけどねじれによる激痛がくることがあるかもしれないこと、今なら腹腔鏡手術が可能であることなどの説明を受けていました。

そんななか、ある年の8月に受けたいつもどおりの検診後。
これまたいつもどおり、家族に「また、卵巣嚢腫、少しずつ成長してたわぁ」と伝えたところ、やっぱりいつもどおりの「ふ〜ん、それで大丈夫?」という言葉。
ただ今回は、それに加えて

「放っておいても治らへんなら取ってしまったら?」と。

「おっ⁉︎」
とワタシのアンテナが反応しました。

家族の何気ないひとことに、ワタシの中の何かが反応した瞬間でした。
同時に「どうせ取らなきゃいけないなら、術後の回復が早いと言われている腹腔鏡手術ができる大きさのうちにやったほうがいいのでは⁉︎」というアンテナがピンと立ったのです。

これまでも医師から手術のことは聞いていました。
手術ってことになると、安静期間も含めて約一ヶ月仕事を休まなければいけないことも聞いていて、それも「先送り」の大きな理由の一つでした。

「今の仕事がすっごい好き!」という訳ではないけれど、就職氷河期を乗り越えてきた昭和型人間として「ジブンの都合で約一ヶ月も休んで他の人に迷惑をかけてしまうなんて⁉︎」あり得ない話だったのです。
もちろん、ほかの人のことであれば、
「仕方ないよ。自分のことは自分で大事にしなきゃ、他の人にはできないからね。」って言葉をかけていたのですが…

〜不思議なもので、こうして何気ない家族のひとことがきっかけで、手術を前向きに考えはじめたのでした。



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