TOKYO2020:五輪マラソンの前哨戦は「花咲じいさんプロジェクト」の前哨戦でもあった
こんにちは。parkERs ブランドコミュニケーション室の森です。
先週末9月15日(日)、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のマラソン日本代表選考に関わる「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が開催されました!
この記事では、当日MGCを観戦するため、そして朝顔の開花をこの目で確かめるため、浅草寺前で観戦したときのことをレポートします。
当日テレビで観戦した方も、観戦していない方も、ぜひ臨場感を感じてください!
※parkERsが行なう、2020に向けた浅草での取り組みはこちらのnoteで。
TOKYO2020に向けた「おもてなしの庭」って?
簡単に2020東京オリンピックに向けたparkERsの台東区との取り組み「おもてなしの庭」についておさらいすると
①浅草寺の雷門前を通る並木通りと
周辺区域のプラン・デザイン設計を行なっている
②注目したキーワードは
「伝統工芸 / 竹細工」と「園芸文化 / 朝顔」そして「夏」
③マラソン当日の2020年8月2日(女子)と9日(男子)午前6時40~45分前後、9月6日のパラリンピックマラソン当日に、ドンピシャで一番綺麗な状態で朝顔を咲かせないといけない!
朝顔が巻きつく計8つの支柱が誕生
まずはこの3点をインプットしておいていただければ大丈夫です!(ちなみにかなり省略しているのでちゃんと知りたい方は上の記事をおすすめします。)
前週に台風直撃。 朝顔はちゃんと咲いてる?!
朝に咲く花とは言えど、時間帯の指定ありで花を開かせるのは実はかなり難しいこちらの取り組み。
(朝顔の生産者さんも「そんなこと、ましてや9月に咲かせるなんてやったことがない!成功しなくても知らないよ!笑」と語るほど。)
1年以上前からプラン・デザイン設計に加え、朝顔を咲かせるべく実験準備をこつこつ行ない、そして迎えたMGC当日。
結論から言うと、朝顔は...
しっかり咲いていました!
当日の朝も、朝顔や下草の様子をチェックしに来ていたプランツコーディネーターの辻永と花田コンビ。
ツルの伸ばし方や花の色の配色、下草のボリュームなど、来年本番への検討材料は残っているようでしたが、生産者さんでも咲かせたことのない9月半ばという厳しい条件を考慮すると、花の開き度合いはまずまずの様子。
1週間前の9月8日に関東甲信地方に台風が直撃し、東京にも影響が出ていました。この朝顔が巻きつく支柱も、崩れるなどの影響が出ることが心配されましたが、幸いなことに無傷。
竹のしなり、伝統技術による竹の編み方により、倒れたり崩れることなくMGC当日を迎えられたことは、やはり素材の使い方からコンセプトを検討して作り上げた甲斐があったと、後日 空間デザイナーの片平は語っていました。
竹細工という伝統工芸を未来につなぐため、あえて経年劣化する「竹」を用いて、六つ目編みとやたら編みを採用し編み上げた支柱の役割が生きてきました。
いよいよMGC本番
AM7:30頃。人の動きは、まだパラパラとしています。
AM8:30頃になると一気に観戦客が増え始めました。
parkERsメンバーも、色々な方向から一大イベントを写真に収めようと各所に散らばり、ランナーの通過を今か今かと待ちます。
筆者は雷門と朝顔の支柱が見える位置にスタンバイ。
近くで配布していた香川県産のMGCうちわと記念撮影をしてみたりして通過を待ちます。(余談ですが、日本に流通するうちわの90%が香川県産らしいです。←配布していたスタッフさん情報)
と、そうこうしているうちにMGC関連の車が何台か通過するように。
そして白バイの姿が!
一番手で浅草寺を通過する設楽選手が走ってきました!
1秒間に3回くらいシャッター押した気がしますが、見る見るうちに前へと進んでいく設楽選手。
初めてマラソンを沿道で観戦しましたが、本当にものすごいスピードで圧倒されました。
また真剣で気迫あふれる姿から勝負師の表情も見え、世界で勝負する人の凄みとはこういうものなのか...と感心させられました。
別アングルの雷門前から撮影した様子
並木通りの中央分離帯にそびえる、朝顔がツルを伸ばす大きな支柱。
根を張り上へ上へと育っていく植物の美しいエネルギーが、選手の走りを一層引き立てます!
この後、続々と第2陣が通過しました。
「朝顔の葉っぱは薄くて、陽の光を綺麗に透過する。だから並木通りにも太陽がもっと差し込めばもっと美しいのにな〜。」
観戦するとともにスタッフとそんなことも話しながら、マラソンと朝顔の一大イベントを勝手に見守ります。
この後、女子マラソンもスタート。
外苑前をスタートして40分程度で浅草付近まで到着してしまうから驚きです。
parkERsの中にはテレビで観戦した人も。
テレビ中継にも朝顔と竹の支柱が映っていました。遠くからだと花がよく見えないのは残念。
上位2名が2020マラソンの日本代表になるとあって、女子も男子も気迫あふれるレースでした。
MGCを終えて
parkERsとして、通称『花咲かじいさん作戦』の第一次実験の成果が現れる日となった今回のMGC。
直前に台風が発生するという予想外の展開はあったものの、「今年のうちに経験できたことをプラスに考えたい」と語るプランツコーディネーターの辻永。
「すべて来年の本番に生かしていく」という強い意思を表明してくれました。
これから来年の夏までは、一度朝顔が花開く姿を見ることができなくなりますが、来年の8月2日(女子)と8月9日(男子)、そして9月6日パラリンピックのマラソン本番に向けて、また朝顔の育成やツルの誘引の修正が始まっていきます。
ぜひ、浅草の朝顔にも注目していただきつつ、来年の東京2020オリンピック・パラリンピック、そしてマラソン競技もお楽しみに!
* * *
この記事を書いた人
森 美波(もり みなみ)
park corporation/parkERs
ブランドコミュニケーション室所属。
学生時代海外に渡り、英語 フランス語 韓国語などの言語を学ぶ。
「いま一番世界に届けたい日本の仕事」とparkERsに入社。
PR活動をメインに活動中。