千葉大学建築学コース学生の皆さま×parkERsで作る、緑のある研究室
この度、千葉大学大学院工学研究院創成工学専攻建築学コースの林研究室の植栽コーディネートを、学生参加型のワークショップ形式で手がけさせていただきました。
緑の少ない都心に、植物など自然の要素を用いて公園のようなここちよい空間を生み出しているわたしたちparkERs。今回は学生の皆さまと植栽選定や施工を行ない、一緒に研究室の空間を作り上げました。
建築学コースの皆さまなので、空間を作るだけでなく、研究室の空間と学習意欲の関係性についてや、空間への愛着についての調査にも繋がるような取り組みとなっています。
STEP1.室内緑化について学ぶ
まずは学生の皆さまに港区南青山にあるparkERsのオフィスに足を運んでいただきました。植物や木や水など自然の要素が詰まったオフィスを体感するとともに、室内緑化についてparkERsからレクチャー。空間ができるまでのプロセスや、parkERsの取り組みについてなども学ぶ機会を作りました。
STEP2.施工ワークショップ
2021年6月に植栽施工のワークショップを開催。研究室の空間に植物を植え込んでいきます。室内緑化の効果や、本来の生育環境を踏まえた上での植物の選定理由などをお伝えしながら施工を進めていきました。
植え込む土にはparkERs オリジナルの土 parkERs soilを使用。2020年にグッドデザイン賞を受賞したこの土は、元は廃棄されるはずだった資源を使用したアップサイクルな土です。保水性・排水性に優れ、植物がよく育ちます。
植物がよく育つだけでなく、可燃ごみとして処分ができる他、軽量なため高齢者や女性、子供にも扱いやすいのも特徴です。学生の皆さんも「軽い!」と驚き、好評でした。
シンボルツリー施工の様子。今回は、シェフレラとベンジャミン’バロック’を植え込みました。どちらもparkERsの温室にて、学生の皆さまに選んでいただいたこだわりの植物。この場所の環境に合い、生育しやすい植物です。
そこで過ごす人の体感度を上げるための向きや角度、また正面の考え方や根元の魅せ方などのをレクチャーしながら植え込みました。
本棚の上に置くエレンダニカ。ポットから苗を取り出し、土を落として鉢に植え込みます。土に触れながらの作業は植物への親しみも深まります。
出来上がった空間に腰掛けてシンボルツリーが落とす木陰を体感。植物が入る前と後では空間への印象がかなり違うと実感いただきました。
さらに、学生のみなさま一人一人が選んだ、それぞれのデスクに置く小鉢の植え込みも実施。ひとつひとつ樹種の違う小鉢の植物が、どのように育っていくのか楽しみですね!
STEP3.植栽メンテナンスのワークショップ
施工の1ヶ月後に、植栽のメンテナンスのワークショップを実施。
水やりや枯葉の除去、剪定といった定期的に行なう作業と、霧吹きなど日常的に行なえる作業をレクチャーし、一緒に取り組みます。
メンテナンス作業の意味合いから、植物の生長の仕組みを踏まえた上での作業のポイントをお伝えしました。 実際に切った枝葉を回して見ていただいたり、メンテナンス現場での経験などもお話しながら進めます。
大鉢のメンテナンスが終わった後は、それぞれの小鉢の生長の変化についてグループで意見交換。
「植物」と「人」の二軸で、変化とうまくいっているポイント、うまくいっていないポイントについて考察し、今後のメンテナンスにつなげます。
皆さん植物に興味が出てきていた印象で、普段から考えていたことを共有し合う、確認し合っているような雰囲気でした。
学生さん同士の話し合いが終わった後は、parkERsのスタッフが各グループを回り、個別の植物ごとの悩み相談や、育て方の細かいコツなどまでアドバイス。
植物を空間に入れたことで「植物が気になるので以前より研究室に来るようになった。」「研究室に行けないことも多いが、自分のポットの水やりは友人に頼んだりして枯らさないように気を使うようになった。」「あまり話さなかった人とも植物を介して会話するようになった。」などポジティブな意見もたくさん。植物のある豊かな時間を体感いただき、parkERsとしてもとても嬉しい結果となりました!
メンテナンスのワークショップは全3回を予定しており、今後は冬の時期と春の時期にそれぞれの季節ごとのメンテナンス方法を踏まえたレクチャーを行なう予定です。
施工とメンテナンスのワークショップを通して、室内緑化への理解を深めていただくだけでなく、幅広い「建築」の中での植物の役割を、学生の皆さまにそれぞれ考えていただくきっかけとなれば幸いです。
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parkERsでは、植物を通したワークショップを通して、企業や組織でのコミュニケーションのきっかけを作り、チームビルディングに繋げていく取り組みを行なっております。
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