EVERYTHING FLOWS #42 by illustrator はるやまひろし
—— なんだか良さげな余白があるんだよね。
絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。
2022.2.25(FRI)
MIX TAPE
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ARTIST : ARLO PARKS
ALBUM : COLLAPSED IN SUNBEAMS
英・ロンドン・ハマースミス出身のシンガー・ソングライター/詩人。本名はアナイス・オルワトイン・エステル・マリンホ。『コラプスド・イン・サンビームズ』は2021年のデビューアルバム。
歌声も音楽も柔らかい。
リズムもいい感じに緩くて一日中聴いていられる。
柔らかさが一番チャーミングなアルバムなんだけど、必要に応じて、クールなメロディーやビート、ラップ、ポエトリーリーディングが前に出て来るので飽きずに聞ける。言葉の乗せ方が上手い。プロフィールにある詩人ならでは。
淡々とした気持ちよさが全体を覆うアルバムなんだけど、歌でも音楽でも主張したいところを前に出してる印象。言いたいことはちゃんと言う。言葉を持っていて、音楽もいい。
聞く人にとっても、彼女にとっても、柔らかい光が射し込むアルバムなんじゃないかな。
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Cola
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Caroline
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Hurt
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Hope
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ARTIST : STEVE LACY
ALBUM : APOLLO XXI
米・カリフォルニア州コンプトン出身のギタリスト / シンガー・ソングライター / プロデューサー。本名はスティーヴ・トーマス・レイシー・モヤ。高校時代より iPod Touch や iPhone をメインツールとして音楽制作を行なう。その後、ジ・インターネットに加入。2019年に『アポロ21』でソロ・アルバム・デビュー。
跳ねる跳ねる。
バネがあるかのようなギターワーク。
面白い弾き手がいるんだな。
プロデュースからプレイ、歌にいたるまでアルバムの作りは簡素でシンプル。ギターの腕がいいのが分かりやすい構造になっている。
逆に言えば歌であったり、仕上げであったり、他の部分が弱いようにも言えるけど、これは、流儀であったりするのかなとも思う。なんだか良さげな余白があるんだよね。
今の自分を素直に写している印象だ。そうそう、跳ねたファンキーなギターや、幅広い音楽を披露しているんだけど、内省的でパーソナルな感情がアルバムのムードを作っている。
まだまだ作るよね?
どう活動していくのか楽しみなアーティスト。
♩
Playground
♩
N Side
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ARTIST : SOLANGE
ALBUM : A SEAT AT THE TABLE
ソランジュ・ピアジェ・ノウルズは、ソランジュの名で知られるアメリカ合衆国の女性シンガーソングライター、レコードプロデューサー、女優、モデル。
大きくて小さい。そんな魅力をもったアルバムだ。
このアルバムを聞こうと思ったのはコラボレーションアルバムな一面があって、興味があったり好きなミュージシャンが参加していたから。
はじめはそのように聞いて楽しんでいたけど、当然といえば当然、ソランジュが、監督、主役、脚本、プロデューサー。
ソランジュの歌のスケール感は繊細な歌い方ながら大きい。小さい大きいどちらが良いとかではなく。歌が多くの人に届く、スターの類いの人だ。
それていて、ディテールにまでこだわるクリエイターな顔をみせて、小さい場所にも音が届かせてしまうのが、彼女のチャーミングなところ。
♩
Cranes in the Sky
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Losing You
はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。
好きな音楽のアートワークとTシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama