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EVERYTHING FLOWS #12 by illustrator はるやまひろし

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。


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2021.06.29(TUE)
ARTIST:THE DRUMS
ALBUM:THE DRUMS

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『ある夏の1枚 vol.1』

皆さんは音楽で『夏』の1枚、
テーマアルバムまたはテーマソングってありますか?

今回はアルバムの話を。



音楽には四季を問わずに聴くアルバムもたくさんあるけど、季節が似合うアルバムっていうのがある。私にとって季節が印象に残るアルバムっていうのはなぜか夏が多い。

子供時代の夏休みの残像か、夏生まれだからなのか、人間ってそういうものなのか、理由はわからないけど。もちろん人によっては夏以外の音楽が印象深い人もいると思う。

それは夏の暑さを目の前にしたこの時期に、うっすら現れる。持っているアルバムの中からだったり、新登場のアーティストだったり。今年の夏はどうだろう。楽しみにしている。

ある夏の1枚だったのが『THE DRUMS』。

渋谷の HMV で視聴機に耳を通して買った。HMV では注目の新人バンドとして、熱の入った文章と大きめのポップで推薦盤の扱い。

アルバムは良い意味での単調さがツボにハマって繰り返し聴いたね。
ヒット曲だった『LET'S GO SURFIN』のタイトルが表す通り、曲調もあっけらかんとして明るい。グッドメロディー。謎の踊りとオシャレな MV。同じ時期のバンドから頭1つ抜けてポップで、やったもん勝ちって感じだった。

ただ、このアルバムの好きなところは、強い太陽みたいなあっけらかんとした明るさが、同時にくっきりと切ない影を差し込ませているところ。ある夏のミニコンポには『THE DRUMS』の CD が入れっぱなしだった。


The Drums / Let's Go Surfing


このアルバムと『SUMMER TIME!』のシングル以外、自分にとって長く聴いたり活動を追ったりするバンドじゃなかったけど、ある夏、『THE
DRUMS』を繰り返し聴いていたことは覚えている。

2020年、インスタグラムをはじめた。iVY 君(So What Radio DJ)のインスタグラムのストーリーズで『LET'S GO SURFIN』が流れてる。久し振りに『THE DRUMS』を取り出した。

2021年、もしもししもさんの(素敵な)個展がきっかけでサブスクをはじめた。温故知新な発見もあって楽しい。1週間は聴き放題、2週目から広告と制限か~。制限多いんだよね … 。

2021年、秋葉原のレコファンで中古 CD 探し。期間限定5枚買ったら1枚200円引き。いつも5枚目を探したり選ぶのが大変なんだよね。帰ってからプレイヤーで CD をセットして聴く。

変わっていったり、変わらなかったり。

今年の夏はどうだろう。楽しみにしている。


The Drums / Best Friend



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はるやまひろし
静岡県生まれ、千葉県育ち。
好きな音楽のアートワークとTシャツに憧れてイラストレーターの活動をはじめる。シンガーソングライター気分で絵を日々レコーディング中。
https://www.instagram.com/hiroshi_haruyama

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