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EVERYTHING FLOWS #27 by illustrator はるやまひろし

—— 若者、というよりは少年ミュージシャンが、湖のウッドデッキで気持ち良さそうに気持ちのいい音楽を演奏しているのが印象的な MV。
(高校生の頃!らしい)

絵を描くことを音楽で言う『レコーディング』と称するイラストレーター・はるやまひろしによる、日々のドローイングイラストの記録(REC)を毎週紹介していきます。ライブハウスに貼りだされているチラシのようなイメージで、音楽やバンド、あらゆるサウンドからインスパイアされた、妄想爆発のアートワークが日々描かれていきます。音楽への愛が溢れるテキストと合わせてお楽しみください。


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2021.10.20(WED)
ARTIST - BOY PABLO
ALBUM - WACHITO RICO

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BOY PABLO
ノルウェー・ベルゲン出身の22歳、パブロ・ムニョスのソロプロジェクト『ボーイ・パブロ』。


衒(てら)いがないとでもいうのかな。
眩しいとでもいうのかな。
若きシンガーソングライターの特権なのか。

心地よくて抜けがいい。

流行りの音も掴んでいて、非凡なメロディーセンスもあると思うんだけど、肩に力みなんてなくてさらっとやってのけている。ように見える。これ見よがしなところもなくて、とても耳馴染みがいい。もちろん、ミドルやオールドのミュージシャンでそんな素敵な人もいるけれど。

恋愛があって、部屋でひとりぼっちの孤独があって、友情があって、恋愛がある。そこにメロディーが淀みなく流れる。どの曲にも共通して描かれる甘酸っぱい世界観は青春映画かコンセプトアルバムのよう。

彼の音楽をはじめて聴いたのは、他のアーティストを YouTube で視聴している時。大まかに言うところのインディーズミュージックで自分寄りの自動検出される MIX リストに入っていたり、画像が目に入ってきたという感じ。

若者、というよりは少年ミュージシャンが、湖のウッドデッキで気持ち良さそうに気持ちのいい音楽を演奏しているのが印象的な MV。
(高校生の頃!らしい)

Song - Everytime

2010~2020年代の音楽が面白いなと思うのは、気持ちを気持ちのまま詰め込んですぐ発表できる。また受け手もそこに時間差がなくに立ち会えるというのが楽しいなと思う。食材と似たところがあって仲介がなければないほど新鮮なのだ。いい音楽であれば遠くまで届く。と、いうことでボーイ・パブロの MV は話題になっていたみたいでヒットして CD になり日本のレコードショップでも置かれることになった。デビューアルバムを聴いてみて、MV を観たときの気持ち良さそうに気持ちのいい音楽を演奏している印象は変わない。いい意味で年齢分だけビターなスパイスがちょっと加わって深まったと思う。彼の音楽をかけようとした時に気がついたのは、気負いなくプレイボタンを押しているってこと。すーっと音楽が耳に入ってくるのがわかっているから、気分や場所を選ばず、音楽でもかけようかって気持ちになる。


Album - wachito rico (Wachito Rico : Chapter 5)

ラジオ形式?PV より。途中ライブっぽい映像でばか騒ぎしてるのが楽しそうな PV。90、00、10年代と比べてもジャンルの切れ目がないというか、ギターポップが中心になっているけれどヒップホップ、ダンス、R&B が入っているのが分からないくらい自然に溶け込んでいる。きっと楽しいのが優先事項で自然そのものなんだろうな。メンバーが Everytime と一緒なのも、なんとなく嬉しい。


Song - rest up (Wachito Rico : Chapter 3)

続いてラジオ形式(?)PV より。
VIDEOで茶化してはいるけどアルバムの歌詞カードに目を通すとこんな世界観が広がっています(笑)。


Song - Sick feeling

ぎゅっと切なくていい曲。
ほんといい曲多いなあ。

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