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「伊藤国際教育交流財団 日本人奨学金」の出願において実際に提出した資料内容(願書・研究計画など)
数ある奨学金の中でも、伊藤国際教育交流財団が海外留学を志望する日本人に提供している奨学金は、群を抜いてその出願準備に手間がかかります。
というのも、この奨学金が応募者に要求する資料は群を抜いて「大量」だからです。
実際に私が応募した年(2016年度/26期)の必要書類を羅列してみましょう。
・申請願書(8枚)
・推薦書
・成績証明書
・研究論文の要旨
・留学先での研究テーマ
・語学力証明書
・その他必要に応じて小論文など
「推薦書」や「成績証明書」、また「語学力証明書」は他の機関から発行してもらうものなので簡単に手に入ります。しかしながら、「申請願書」や「研究論文の要旨」、それに「留学先での研究テーマ」や「小論文」は、自力で作成をしなくてはならないものであるため非常に時間がかかります。
それはどの奨学金も同じだろうと思われるかもしれませんが、意外とそうでもありません。「研究論文の要旨」や「留学先での研究テーマ」は、どの機関でも求められるものではありますが、8枚に及ぶ「願書」や「小論文」の提出義務は、伊藤国際教育交流財団の奨学金の特色であるといえるでしょう。
少なくとも私が同時に出願した、フランス政府給費留学制度やロータリー財団の補助金制度では、そこまでの重厚な資料は求められませんでした(以下参照)。
しかも、それだけならまだしも、この奨学金の場合、8枚の申請願書を全て手書きで書かなければなりません。
もちろん、住所・氏名や入学予定大学など、基本情報を記入する欄もあるので実質5~6枚程度と考えてしまってもいいのですが、その5~6枚は、A4サイズの紙にびっしりと書かなければなりません。
個人的な所感を述べると、必要提出書類の多さや、それを時間のかかる手書きで作成しなくてはならないところからも、この奨学金には、書類審査の時点で出願者を大きく振り落としているという印象を与えられます。
もちろん、それを非ととらえるかというとそれはまた別の話で、伊藤国際教育交流財団は、書類審査の時点で、応募者を厳選し、大量な資料を作るだけの覚悟や労力を避ける人材を確保しようとしていうと言えるでしょう。それだけ本気の出願者を選びたいのです。
事実、この奨学金の条件は非常に手厚くて、年によって金額はことなるものの、月々2000ドル相当の円貨を最大2年間支給してくれることに加え、航空券代を実費支給、授業料を年間最大300万円補助してくれます。
概算すると、2年間で最大1000万円ほどの補助をしてくれることになります。
簡潔にまとめると、この奨学金は、本気で勉学を収めようとしている優秀な人材に惜しまずに支援する性質をもっているといえるでしょう。
だからこそ、提出書類の作成の際には神経を尖らせなければありません。一文一文に意味を込めて、同時に審査官へのメッセージを込めたうえで作成しなければならないのです。
しかしながら、出願者にとっての問題は、フォーマットがあまりにも自由すぎて、資料の作成が暗中を模索するようなものであるということです。何から手をつけて、最終的にどんな資料を作れば審査に通るのかまったく見えてこないのです。
そこで、実際に出願を経験した私の作成した書類が、これから応募される方々にとってなにかしらの補助になればと思い公開を決断したのが当資料『「伊藤国際教育交流財団 日本人奨学金」の出願において実際に提出した資料内容(願書・研究計画など)』になります。
結局、私自信は1次審査である書類審査には通ったものの、2次審査で不採用になるという結果になりました。ただ、1次審査に通ったのは紛れも無い事実なので、私の作成した資料は大いに参考になるでしょう。
※一次審査通過の知らせ
これからなにか志しを抱えてこの奨学金に応募される方は、是非参考にされてみてください。
目次
1. 願書項目:「海外経験」(滞在期間・当時の年齢・滞在目的)
2. 願書項目:「研究テーマの概要を専門外の人にもわかりやすく記入してください」
3. 願書項目:「研究テーマについて以下の項目に従って記入してください」
4. 願書項目:「あなたの研究テーマの、社会や当該学問領域における重要性について書いて下さい」
5. 願書項目:「修士課程修了後から将来の計画を具体的に書いて下さい」
6. 願書項目:「当財団の設立趣旨をふまえ、奨学生となるにあたっての抱負、決意を具体的に書いて下さい」
7. 願書項目:「あなたの長所、短所など、ご自身の性格についてどのように考えていますか」
8. 願書項目:「アピールしたいことをなんでも自由に書いて下さい」
付録①:研究論文の要旨(私の場合「学士論文の要旨」です)
付録②:留学先での研究テーマ(「研究計画書」として提出しました)
私のプロフィールについてお知りになりたい方は、私の運営しているブログ「パリノメモ」(http://parisnomemo.me/profile/)をご覧ください。
それではさっそく資料を公開いたします。
※当資料の一切の転載を禁じます。
※この資料を購入された方限定で、伊藤国際教育交流財団奨学金に実際に応募するにあたって生じた疑問など(書類審査や面接審査についてなど)に直接お答えします。その際はブログのお問い合わせフォームより、購入日時&購入された際のnoteアカウント名を添えてご連絡ください。なお、ご質問内容によっては、ブログ記事としての回答の可能性もあります(もちろん匿名です)。
ブログお問い合わせフォーム ➔ http://parisnomemo.me/contact/
※なお、私の留学先での研究テーマは「有機食品」です。願書の概要はそれに準じたものになっておりますが、フォーマットや内容など、他のテーマの方々にも参考物として十分に適用されるでしょう。
1. 「海外経験」(滞在期間・当時の年齢・滞在目的)
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