見出し画像

年末調整廃止?!元税理士補助職員が思ったこと


えーーーーーー?

ほんとうにビックリ!!

年末調整廃止???

自民党総裁選の公約で出てきたというニュースは、YouTube動画を見るまで全く知りませんでした。

今日は、衝撃を受けた年末調整廃止について、元税理士補助業務を経験したからこその思いを自由に書いてみようと思います。




パニックになるな…


私が勤めていた税理士事務所では、顧問契約を結んでいる企業の年末調整も行っていました。

なので、働く側としては

ぶっちゃけ、年末調整が廃止になれば仕事が楽になるな…

単純ですが…(笑)

でも、一般市民としてはちょっと違います。


そんな馬鹿な…

ですね。


確定申告を行わなくてはいけない、となると税改正についての勉強が必要。

それも近年の所得税は、ほぼ毎年…

これ、正直、面倒くさい(笑)

年末調整に関わる改正が目まぐるしい…。


いや、そもそも…税務に関わる言葉が、勉強してないと「なんのこっちゃ?」となる。今、税は、どんどん複雑になってるし「え?私はどっち?」ってなことも起きるわけです。

電子は慣れも大きいし簡単だとは思う。けれど、今のような国税の電子システムでは混乱が起きるな、と思うんですよね。

知識がある人は良いのです。

でも、仕事に育児に、介護に…となると、年々複雑になる税の勉強をどこまでやれるかな?と不安にもなります。これまで経理の方に任せておけば、やってもらえていたことを自分たちでやってゆく…

ハードル高い、んな、馬鹿な…そう思うわけです。


確認に時間をとられて終わらない…税理士補助職時代の話し


職員時代のことです。

職員は、顧問先から預かった申告書を元に、年調(年末調整の略)をします。作業をしていると扶養家族の間違った書き方している人、空欄の方って結構いるんですよね。

その方たちに1つ1つ確認してゆく作業が、地味に面倒だったりします。

一度確認作業が終わった後に変更があったりもして…
やり直し作業もたびたび…。

年末調整は期限が決まっているので、その中で税を確定させなければいけない。なので、作業する職員は前もってお伝えし、スムーズな段取りを組んでいる。

にも関わらず、社員の出入り(退職、入社)が多い企業の年調では、矢張り確認作業が増えます。

そういうことを経験した身としては、改正で年調に到達できない方もいるんじゃないかな…。

そういったことを考えてしまいます。

廃止にするならもっとわかりやすくしてよー


電子で簡単にできる!

国は、そう言ってるし、電子申告が増えているので今後はその流れになるのだろうな、とは思うんです。

とはいえ…

今の国のシステムで確定申告をするだけの力のある人って、どれくらいいるのかなーと思うんですね。


山田信哉さんのYouTubeを見て、考えさせられました。



廃止するなら、もっと使いやすいシステムにしないと税確定にたどり着けない国民は増えるんじゃないかなーと。

来年度からは社会保険料も改正されるし、健康保険証のマイナンバー移行にしたってまだまだ国民に不安はあるしね。


動かしてみないと分からないことは確かにあるんです。
でも、想定できる不安、リスクは潰してほしいですよね?


多様化する世帯と所得税。


今後も国の動きを注視しましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?