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久松湯が新しかった話


今週はネタを書かないといけないってわかってるのに二件も風呂に行ってしまった。
言い訳、芸の肥やし。


湘南レディオの
『乙 島山ノブヨシのおつかれナイト!』
に呼んでいただいた。ありがとうございますノブさん。
占いって吉とか凶とかあるけど言ってることは全部同じという事実を知らしめられ
年代いれた途端に後厄感が順位に反映され
ラジオをやるとつくづく自分に話のレパートリーがなく、広げる力がないなと思った。


今日の一大イベント



西野七瀬卒業コンサート当落発表。



結果






「残念ながら落選となりました。」




本屋で声だした。
『あぁっ…ぐ。』


知り合いもだめだめで。
一人だけ当たった友達いて。
ただただ指をくわえて見ることしかできない。
二次にかけるぞ。


で、銭湯仲間からお誘いがあり
聞くに仲間は今日で銭湯100軒目というではないか。
『折角なら絶世のところに行こう』
となり、

押上の大黒湯か?
大田区のはすぬま温泉か?

と悩んだ結果

桜台の久松湯に決定。
デザイン銭湯の筆頭だ。

現代的で清潔感と無機質な感じがアートとも似た銭湯が最近増えている。
古い、汚いといった銭湯のイメージを払拭し、若者を巻き込もうという話だ。経営している人が年をとっていたり、予算的にも余裕がないと踏み出せない、かなりチャレンジな銭湯だ。改装するだけで銭湯界隈では評価に値すると思う。

中でも久松湯は昼のセント酒でも紹介されたナイス銭湯。


外観はモデルハウスのようにきれいでシティな雰囲気。
入り口は図書館のようなシステムさ。
ホテルのような受け付けがあり、気さくで色々説明してくれる番台のおじちゃん。
サウナは+400円、タオルはついてこず、アメニティはなし。
『サウナ代にタオルをつけるとこもあるけど、タオル持ってきてるのに勝手につけられて、乾燥したタオルを返されることほど気まずいものはない。』
とのこと。
『タオル代いれたら500円いっちゃうし、400円だったら安いでしょう?』
と言ってたが、サウナ400円は高いぞ。

さておき

フロントよりは銭湯感が出はじめる脱衣場。

浴室へ。

入ってすぐ左がサウナ。テレビつきで『耳をすませば』のカントリーロードのシーンを見た。サウナが熱いのなんの。
で、サウナの前に水風呂。水風呂16.6度。いやあ冷たいぞおこれは。一周目はサウナマシンの前に座ったから芯からあったまれてなくて水風呂で死ぬかと思った。

湯船は全部左側。
強めの電気風呂、ジェットが三種類、炭酸泉。熱め。
右奥には露天風呂。久松湯は地下1500mから温泉を引いている。バコンと開けた露天、最高だ。
シャワーは全部ホース。椅子も独自のもので、端の席はスペースを工夫して鏡を設置している。
涼むスペースに中庭もある。足元がえげつない冷たさ以外はよい。
天井はおしゃれな格子状に天窓。昼来ても気持ちいいんだろうなぁ。
気づかなかったけど側面の壁はプロジェクションマッピングだったらしい。おぉ。道理で場内が暗いと思ったらそういうことか。ん、気にしなきゃわからんな。

何がよかったって。
無機質なんだけど、お風呂を楽しめる雰囲気がある。とこ。
新しすぎたり、機能つけすぎたり、明るくしすぎたりしがちなんだけど、そうするとスーパー銭湯よりしょぼいなという印象になってしまうのだ。そこをいかに銭湯の延長でいけるかというのが、古風な銭湯好きからしたら重要なのである。
久松湯は壁側に湯があるという配置こそ最新型の枠組みだが、天井が高く、吹き抜けがあり、洗い場があり、開放感の中に少しだけ閉塞感がある。場内が湿度高めで、湯気だらけなのも功を奏している気がする。

これは、なかなかだ。

コーヒー牛乳も小岩井で120円なのだから買いだ。
ベタなのは明治で120-140円。
小岩井の、しかも200mlとでかめ。普通は180ml。


目の前の居酒屋に吸い込まれていく流れもよかったな。今度はあそこに寄ろう。

桜台駅は食べ物屋がいくらかあって、それが個性的で、銭湯駅として降りがいがあった。
銭湯前にらーめん破顔に舌鼓をうった。
ほんとにうまかった。
麺が僕らで最後だったらしい。でも終了の看板をだしてからもお客さんが『終わっちゃいました?』と確認しにくるほど人気。


よかった。
久松湯。
近くに会ったら通ってるな。


今日はそんなところ。




で、終わりかと思ったら。


大手町で同期の芸人「ちからいっぱい牛込」に出会った。
彼はもともと足立区住まいだが、友人が葛西のホームズに就職して働いているのでこちらでルームシェアしてるらしい。家賃せっぱん牛込。
「今日デートでさ、ふられちゃった~~~~」
と、まぶだちのような話をふってくる。愛らしいやつだ。しかも掘り下げてみたら
「友達として仲良しでさ、俺と付き合ったら絶対楽しいよ、って言ってみたら、牛込となんか絶対むり、って言われちゃったの。」
週刊誌ばりの見出しだった。
最寄りが同じで、こんな偶然もそうないから牛込の家までついていってみた。
まだいくの?
まだ南下するの?え?
「ここ!」
危ないとこだった。このまま牛込がヘラヘラした顔で僕の家の扉の前までいって「ここが僕のおうち。驚いた?へへ、その顔が見たかったんだ。じゃ、一緒に帰ろっか。・・・土にね。」と言い出して斧ぶんまわしたらどうしようかと思った。
「ちょっと、これSNS禁止だよ!ファンが集まっちゃうから!」
腹もたつ。
でもこんなに近くに同期がいるんだから僕も心なしかテンションがあがってしまい、すっげぇ近いと騒いだあげく別れて家について、
「二分でついた」
とLINEしてしまった。
「もううちじゃん!」
違う。都留家だ。いや、こんなしょうもないLINEをしてる時点でもう俺は牛込なのかもしれない。恐るべし。
くしくも昼間新宿のアルタのスクリーンで見た占いに「ふたご座 ハプニングで出会った人と仲良くなる予感」と書かれていたのが当たったらしい。




思い返してみれば今日はラジオで占った結果がすべて当てはまっていた。

・勝負事、凶、西野七瀬の卒コンがはずれる。
・ご縁、大吉、ノブさんのラジオに出る、久松湯のおじさんと話す、牛込と仲良くなる。

ネットでちょろっと入力したら、簡単に一年が占えて、いともあっさり当てられてしまう。すごいなぁ。新しいものってのは馬鹿にできないよ。久松湯しかり。

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