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フランス・リール(Lille)市内・近郊の交通手段②購入方法

みなさんこんにちは。ぱれすぅ〜です。
前回のリール近辺の交通手段に関する記事に関して時間が経ってしまいました…。

Carte pass passの運賃体系や利用可能な区間までの話をしました。
今回は、
・短期滞在者向け:TicketのためのCarte pass pass
・長期滞在者向け:Abonnement(定期券) のためのCarte pass pass
双方の購入方法と、
そのほか町の自転車の利用方法や交通情報を仕入れるのに便利なアプリについて話します。


購入方法

チケットを都度買いする場合(Carte non personnalisée)

こちらは前述通り、短期滞在、あるいはあまり交通手段を使わない人向けのものです。
個人情報などの特別な手続きは必要なし。一回カード買っちゃえばチャージするだけです。
購入できる場所は、
-Agence ilevia;Lille FlandresやLille République Beaux-Arts、Roubaix Eurotéléport,Tourcoingなど大きな駅にある有人窓口(日本でいう緑の窓口みたいなもの)
-distributeur automatique;メトロやトラムの駅、一部バス停に設置された自動販売機
-points pass pass;そのほかtabacや本屋さんなどの一部商業施設167件
詳しい場所はこちらのサイトから↓


おすすめは、 メトロ駅改札近くにあるdistributeur automatique(自動販売機)です。
ただ、一つ注意事項がありまして、一部バス停などにある自動販売機などはチャージ専用だったりするので、メトロ駅構内、例えばLille Flandres駅にはたくさんチケットも購入できる自動販売機があるので、そちらで購入した方が吉。

Lille Flandresのメトロ改札口にある自動販売機。Tickets/rechargementと書いてあればOK!

Ticketsの形は紙式(Ticket)とプラスチックカード式(Carte)を選べます。いずれも何回かチャージができますが、紙式は案外柔らかいので注意が必要。いずれも有料(プラスチックの方がちょっと高いですが、長く使えます)。

そのほか、注意が必要なのは、現金を使用する場合、
コインは5セント〜2ユーロ
紙幣は5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ
のみ使用可能ということ。

自販機の仕組みは以下の通り。

初めてチケットを買う際は、交通パネルの差し込み口の下にレシートなどを発行するスペースがあるので、そこから取り出してください。

操作パネルではフランス語に限らず、英語でも購入可能なので心配不要。

Abonnement を買う場合(Carte personnelle)

定期券を購入する場合、個人情報を登録する必要があり、つまり、Lille市内・あるいは近郊住みであることを証明する必要があります。

このカード(La carte pass pass personnelle)を購入する方法は二つ。
・ilevia公式サイトからアカウントを作成し、指定の書類を申請して、カードを居住先まで郵送してもらう。
・Agence ileviaまで指定の書類のコピーを持っていって、その場で作成してもらう。

私の場合、フランスきたての時は話せるレベルではあったものの手続きでのコミュニケーションのストレスをなるべく避けたかったので前者で登録しましたが、2週間ほどでカードを入手できました。
※フランスの行政とは異なり、ileviaは書類確認もカード発行も迅速でした。

では、具体的にどのような書類が必要か。

  • Le formulaire d’adhésion dûment complété(入会申込書);アカウント内で申し込み時、必ず提示される。紙バージョンもAgenceに置いてある。

  • Une photocopie recto verso d’une pièce d’identité avec photo(写真付き身分証明書表裏のコピー);パスポート

  • Une photocopie d’un justificatif de domicile de moins de 3 mois(三ヶ月以内の住宅証明書);住宅の契約書、あるいは光熱費の請求書など

  • Un RIB et le mandat de prélèvement dûment rempli si vous réglez par prélèvement automatique(フランス銀行口座の証明書RIBと、口座引き落としの場合は口座引き落とし委任状)

つまり、日本からフランス・リールつきたての人は、この申し込みを行う前に以下の手続きを完了させておく必要があります。
①住宅の契約書の準備
②フランスの銀行口座の開設
③必要書類(身分証明書など)をあらかじめデータ化しておく、万が一のために日本から何枚か紙のコピーも準備して渡仏する

※私の場合、ilevia以外での数々の申請を紙で行うことが多かったので、日本から何枚かコピーを持ってきたのは正解でした。実際、フランスの印刷屋さんはコピー代も紙代も高いのでwまあ、結局、学生としてたくさん論文を読まなければならない、ipadユーザーじゃないという理由で、リールの最初の家についてすぐ買いに行ったのは最低限の機能を持ったHPの印刷機でしたw

おまけ
おそらく渡仏一年めは申請できないですが、もしCAFのAllocation(住宅補助など)の申請が通り、無事サイト内の自分のアカウントにアクセスでき、Quotient Familial(CAFが発行する一種の証明)が条件を満たしていれば、Tarification Solidaire(低所得者など向けの定期券)を利用できます。
例えば、年間で申請した場合、26歳以上が月々55eurosを払わなければならないところを、QF1は6.7euros, QF2は16.1euros, QF3は27.5eurosといったように安い定期券を使える可能性もあります。
その場合は、

une attestation de paiement CAF de moins de 3 mois(3ヶ月以内のCAFの支払い証明書)

を申請する必要があります。
詳しくは詳しくはileviaのサイトにて調べてみてください。

Cartes personnelles限定!V'Lille(市内自転車)の年間パスが購入できる

もし、リール市内を自転車で移動する頻度が多い場合、V'Lilleを使うのも一つの手です。
というのも、リール市内で自転車が盗まれる、あるいは壊されることは日常茶飯事。V'Lilleのステーションはたくさんあり、そういった被害トラブルは最小限に抑えられるため、リール市民は比較的こちらを利用している印象。
まあ、公共の自転車なのでママチャリで当たり外れもあるのですが。
最初は200eurosのdépôt de garantie(保証金)+年間パス(30eurosほど)を支払う必要がありますが、2年目以降は年間パスのみになります。

※自転車を持つ知り合いは、市内に自転車を止めると必ず被害に遭って結局V'Lilleより高つくそうで、自前の自転車は廃車状態になっています。郊外で使う分には問題ないらしいですが。
あとはトーチネットなど屋内に持ち運びやすいものを使うのも手ですが、石畳を走るのは危険なので、結局徒歩と同じです。

使って損なし!Ileviaの交通情報アプリ

実は!リールのバス・メトロ・トラムはいつも工事やストライキで通らないことがあります。
例えば、バスに関しては工事によるルート変更が日常茶飯事でGoogle Mapsの通りのバス停で降りようとしたら、いきなり違う場所に向かい出して自分がどこに向かっているのかわからない、といった事がしょっちゅう。
また、メトロやトラムに関しては完全に閉鎖され、代わりにバスが通る、といったことも。

工事や予め予告されたストライキに関してはGoogle Mapよりもileviaの公式アプリを見れば必ずいつ、どこが閉鎖されるかが掲載されています。

思いがけないストライキの場合

この場合はilevia のXが重要。
ilevia metro, ilevia bus, ilevia tramといったアカウントがあるので、バス停で時間になっても来ず、アプリ内でもアナウンスされていないようなら、現地の係員に聞くかXを確認しましょう。

まとめ

以上がileviaによって運営されているLille周辺の交通事情でした。
いかがだったでしょうか?
もしご質問等あれば、Xやinstagram、このコメント欄でください。
もしかしたら、それを参考にしながら記事の内容を一部修正するかもしれません。
では〜!


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