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第96号 / web3時代のセラピストの働き方 / web3、ブロックチェーン、DAOなど / VitaDAO|医薬品開発のためのDeSci(分散型科学)DAOについて / Welfare Tech / 他

> Freelance Therapist Magazine
> 2022年3月11日 第96号
 web3時代のセラピストの働き方
> 1.学びが深まる情報
 web3、ブロックチェーン、DAOなど
> 2.気になったニュース
 VitaDAO|医薬品開発のためのDeSci(分散型科学)DAOについて
> 3. 新米社長日記
   Welfare Tech
> 他

どーも、ゆうとです。

最近web3という用語がバズワードとなっていますが、ある程度理解できていますか?

今後セラピスト/トレーナーのような業界にもこのようなweb3の概念が入り込んできて、働き方も変わっていく可能性があるのでぜひ勉強を深めていけるといいですね。

web3、ブロックチェーン、DAOのような用語の説明は今回の有料部分でまとめて解説していきますが、このような概念が広がっていくとセラピスト/トレーナーの働き方としても1つの組織に雇われて働くだけでなく、どんどん自立して様々な働き方をしていくことが予想されます。

仕事の報酬としてお金が支払われるのではなく、トークンや仮想通貨のようなもので支払われるような世の中も近づいてきていると思います。

少し怖い印象を受けましたか?

なんでも知らないことや、初めてのことは怖いものです。

でもその怖さが故に学びを放棄してしまっては、時代に取り残されてしまう可能性も高くなってしまうので今のうちにしっかり理解を深めておけるといいでしょうね。

実際すでに自分が活動の中心としている兵庫県西宮市ではNWellCoinという地域通貨のようなものが発行されて、地域での取り組みがいろいろ始まっています。

今後もしこのようなプロジェクトにセラピスト/トレーナーとして関わっていけば、おこなった仕事の対価としてはNWellCoinというトークンで受け取って、それを使って食料品や生活に必要な消耗品と交換できるというような方向性になってきています。

このようなプロジェクトが進んでいけば、生活に必要な「お金」としてはそれほど必要なく、トークンである程度生活していける世の中も予想されますね。

このようなプロジェクトのベースになっているのもweb3やDAOといった概念になります。

それに加えて、最近はDeSci(分散型科学)と呼ばれる取り組みも進んできており科学的な知見もブロックチェーン上で共有されるような形になってきているようです。

詳しくはこちらもいくつかニュースを取り上げながらまとめていきますが、科学的な知見がどんどんオープンなDAOの中で共有されていくことでよりスピーディーに社会実装が進むんじゃないかと考えられます。

とにかくweb3による可能性はいろいろあって、セラピスト/トレーナーの働き方にも影響があると思うので今後も適宜取り上げていきますね!

このマガジンではフリーランスセラピストとして活動している筆者が同じような働き方を目指すセラピスト/トレーナーの方にとって有益になる情報や、最近のセラピスト/トレーナー業に関係するニュースで気になったものを深掘りした内容を書いています。

1本200円で毎週金曜17:00に連載しており、月だと4本で800円になりますが、継続して購読と600円/月になっており少しお得です。

初月無料ですので、よかったら試しにでも購読してみてください。

あと筆者は小さな株式会社を作って運営もしており、フリーランスとしての活動だけでなく組織作りや経営に関する知識・経験も後半でまとめているのでそちらに興味がある方も読んでみてもらえると嬉しいですね。

それでは今回もよろしくお願いします。

1.学びが深まる情報

web3、ブロックチェーン、DAOなど

まずweb3(3.0)とは何でしょう?

3.0ということは、1.0、2.0もあるわけなのでそちらも確認してみます。

これには様々な記事で解説されているので、とりあえずweb3と検索した時に最初に出てくる記事を見てみましょう。

こちらから引用するとざっと、下のような説明がされています。

Web1.0 とは、簡単に言うと情報の発信者と閲覧者が固定されていた時代のことです。
WWW(= World Wide Web )が普及し、個人がウェブサイトを作って情報を発信できるようになった時代です。
この当時は、 html を利用したテキストサイトが主体で、画像・動画コンテンツは少なく、コミュニケーションの手段はメールが中心でした。
情報の発信者と閲覧者との双方向なやり取りは、ほとんどできない時代です。
Web1.0 に代わってやって来たのが Web2.0 です。
ユーザーがより自由にインターネットを使えるようになり、情報の発信者と閲覧者の双方向なコミュニケーションが可能になった時代と言えます。

Web2.0 の特徴は、 Twitter や YouTube 、 Facebook 、 Instagram などの SNS の普及です。
まさに、現代のインターネットと言えるでしょう。
誰もが気軽に発信者になることができ、画像や動画コンテンツのシェアも容易になりました。
簡単に欲しい情報にアクセスでき、多くの人と簡単に繋れる便利さがあるものの、 Web2.0 は中央集権的なサービスで成り立っているという側面があります。

つまり、サービスの提供者である Google や Twitter など特定の企業へ、行動履歴などの情報が集中してしまうのです。

情報が一箇所に集中することによるサイバー攻撃によるセキュリティリスクや、個人情報のプライバシーが巨大企業に独占されるなどの問題が指摘されています。

このように今の時代は基本的にweb2的なビジネスをおこなっているところが多いわけですが、今後はweb3に発展する可能性が高まっているわけですね。

web3は、web2のような権力がどこかに集中するわけではなく分散するような形になるものだと考えられています。

ここで重要になるのが「ブロックチェーン」。

ブロックチェーンの技術も説明しようと思うとけっこう大変ですが、簡単にまとめると以下のような感じ。

ブロックチェーン技術とは、簡単に言うと、インターネット上の取引データを適切に記録する技術のことです。

ブロックチェーンを用いたサービスでは、複数のユーザーで取引情報が共有されます。

もしもどこかでデータの改ざんや複製、不正アクセスが行われた場合、他のユーザーとの差異が発生するため、不正がすぐに検出されます。

つまり、ユーザー同士がネットワーク上で互いのデータをチェックし合うシステムを構築できるのです。

誰か特定の人が情報を管理するわけではなく、お互いに共有しあってセキュリティを担保する点がこれまでと大きく違うわけですね。

そこからもう一つ重要なキーワードがDAO (Decentralized Autonomous Organzation)=自律分散型組織。

こちらはブロックチェーンに基づく組織や企業の形態の一つで、特定の中央管理者を持たず、組織内の構成員一人一人によって自律的に運営されている組織のことを言います。

これも新しい概念で、これまでの年功序列や縦割りの組織ではなく、横の繋がりを重視するようなものになっているのでフリーランスのような働き方とは相性が良さそうな印象です。

もともとブロックチェーンの仕組みはビットコインやイーサリアムなど仮想通貨に使われるイメージが強かったと思いますが、最近このような仕組みを使ったプロジェクトが多く立ち上がってきています。

それではここから、今自分がリアルに関わっているピースコインというものを活用したプロジェクトについても見てみましょう。

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