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第14号 Freelance Therapist Magazine(フリーランスセラピストマガジン)

> Freelance Therapist Magazine
> 2020年8月14日 第14号
 アニメーション・CG領域への解剖学・運動学の応用
> 1.気になったニュース
 スマート衣料が続々と開発
 オンデマンドメンタルヘルスサービスのGingerが53億円調達、新型コロナで需要増
> 2.学びが深まる情報
 セラピストとして考えるB to C, B to B
> 3.質問コーナー
 理学療法士として一般企業に就職するとしたら、どのようなところがありますか?
> 他

どーも、田代雄斗です。
このマガジンでも以前お伝えしましたが、新しくアニメーション関係の専門学校から依頼をいただきまして今年の秋頃に講義を行う予定です。自分の専門としては医療・スポーツ関係ですが、アニメーション・CGといった領域でも人や動物の動きを表現する時に解剖学・運動学などの知識が応用できるのではないかという思いつきで生まれたきっかけです。いろいろ調べていくうちに具体的に応用ができそうなポイントが少しずつ見えてきました。

Twitterでも先日少し紹介させてもらったのですが、アニメーション製作を行うにあたって、スキニングとリギングという工程があるようです。

スキニングとはキャラクターを動かすための一番初めに「骨」(ジョイント)を入れる作業。今後どのような動きをさせるかを見据えて骨を入れていくのですが、最初の設定を間違えてしまうと不自然な動きになってしまったり、思ったような動きを表現できないということもあるでしょう。

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そして、リグングとは「スキニング」で設定した「骨」を簡単に動かすための仕組みを作ることです。人で言えば関節の動きを表現するという感じですかね。このあたりで人体の構造を理解しておくと、より良い表現に繋げられる可能性が高まりそうです。

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また自分は人だけでなく最近は動物の関わりも増えてきているので、動物の動きを表現する方法も考えています。youtubeで調べてみると下のような動画もあって、これも非常に興味深い。動物それぞれが進化の過程の中で今のような骨格・動きをするようになっているけど、人間と近いところもあれば独特な特徴もある。体の専門家としては知的好奇心がかなり刺激されます。

このような話が進み始めてからテレビや映画を見る時の視点も変わってきました。まだ初回の講義まで時間もあるので、いろいろと新しい刺激も取り入れながら考えていこうと思います。

それでは今回もよろしくお願いします。

1.気になったニュース

スマート衣料が続々と開発

スマートウォッチやスマートグラスなどウェアラブルデバイスを通して生体情報を検知するような仕組みはかなり増えていると思います。そんな中スマート衣料として、着ることによって様々なことができるようになっているようです。今回はスマート衣料に着目して、現在開発中のプロジェクトなどをいろいろ見てみようと思います。

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