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Review6:【JORDAN】Luka3 PF

EN-TRAIN labバッシュレビュー6足目はJORDANから発売されているLuka3 PF。
Lukaシリーズと言えば、狙いの特性としてはある程度一貫性が感じられつつも、仕様自体は大きく変えてきています。
人によって1作目が良いのか2作目が良いのか大きく評価が分かれていました。
Luka本人もシーズン中やオリンピックでは1作目を積極的に履いていたように思います。

今回レビューする3作目も2作目同様、オリンピックではほとんど履かれることがなかったため、Luka本人が着用した時の動きの感じはほとんど見れずの状態。
なんだかんだ1作目の完成度が高かったことも相まって世間的な3の注目度は低めな気がしますが、そんなLukaシリーズ最新作をレビューしていきます。

こちらのEN-TRAIN labではYouTubeでのレビューに倣って客観的に性能を測定する性能評価と、実際に着用した感触から評価する着用評価の2つの評価をベースに進めていきます。

性能評価では、機械的にバッシュの性能を評価し数値化することで、着用者によらないバッシュ本来の性能の特徴やモデル同士の比較をすることができます。
着用評価では日本フットウェア技術協会公認のスポーツシューフィッターであり、500モデル以上を着用した経験とバッシュに使われる材料を専門に扱う業務に従事する知識を持つ私が実際にモデルを着用した時の感覚に基づいて評価をまとめることで、物性評価では拾いきれないモデルの特徴を皆さんにお伝えすることができます。


1:モデル概要

今回のレビューカラーはホワイトベースのTeam bank(TBカラー)。
以前はTBといえばグローバルラストでしたが、最近はTBも当たり前にEP/PFラスト展開となりました。
TBのホワイト、ということでホワイトベースと言うよりも白一色と言った方が良いかもしれません。
ただ、アッパーやミッドソールは真っ白ですが、底面をみると一部トランスルーセントラバーが使われているので、爽やかな印象が強いカラーだと思います。
(TBらしくザ・部活カラーとも言える、、、)

本当はTPUパーツがカラフルなPhoto finishのカラーが欲しかったんですが、マイサイズを買いそびれしまったのでそれに近いこちらのカラーを選択しました。

今作のデザインは2でサイドアッパーにTPUサポートが配置された構成に1のテクスチャーを合わせたようなデザインだと個人的に感じていています。
1で感じていた近未来感というか有機デザイン感がいい感じに2のデザインに乗ったイメージです。

シンプルなアッパーにサイドパーツがアクセントを持たせている感じですが、このサイドパーツは2作目同様、アウトソール側まで回り込んでおり、アウトリガーとしての機能を持たせており、Iso plateと呼称されています。
Iso plateの巻き上げがミッドソールまでだった1作目、中足部まで巻き上がってきた2作目、そして2作目を踏襲するような見た目の3作目となっています。

1-2作目で共通していたのはこのIso plateがステップスライドやステップバックなど、バッシュの側面を酷使する動きで非常によく機能してくれるのでまさにDoncicの動きを支える一足としてふさわしい機能だなと感じたことです。
それ以外の部分では機能的は差は結構あったので評価が1と2で大きく分かれてしまったのかなと思っています。
で、肝心のDoncic本人はその2をあまり積極的に着用しなかったわけですが、、、

構成的には2作目の要素を大きく引き継いでいるように見える、そんな構成のLuka3 PFの性能値・着用感を詳しく見ていきましょう。

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【概要】 YouTubeはアップしきれていないモデルのバッシュレビュー公開をメインコンテンツとした、…

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