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SIDASインソール【アクション3D】パフォーマンスレビュー
(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
バスケをするにあたってバッシュ選びはパフォーマンスを発揮するうえでは重要な要素の1つです。
そのためバッシュ選びに凝る方は割と多いですがバッシュ選びに凝るならもう1つ凝っておきたい製品があります。
それはインソールです。
純正のインソールでも十分性能が高いバッシュは多いですがインソールを変えてみるとフィット感が向上したりソール性能をより効率的に引き出すことができたりすることがあります。
つまり、バッシュに合うインソールを入れるとパフォーマンスアップに繋げることもできるというわけです。
もちろん逆のパターンもあるので色々試して確認する必要があります。
ただ、どんなインソールがいいか色々試すのは大変という方は多いと思います。
そんな方のために今回はSIDAS社のインソールであるアクション3Dのパフォーマンスレビューをしていきます。
この記事を読んで興味が出た方は是非手持ちのバッシュで試してみてください。
SIDAS-Action 3D-
フランスを拠点としたインソールメーカーのSIDASが球技向けに開発したインソールがアクション3Dです。
球技に多い急な方向転換やジャンプの着地などでのパフォーマンス向上を狙って作られています。
インソール材質構成
アクション3Dの材質構成としてはEVAフォームをベースに足裏に接する表面部分には摩擦力の高いPE加工が施してあり踵から中足部にかけてナイロン製のシェルが足裏をサポートする構成になっています。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60803298/picture_pc_0768a63e3297c461d527c7f1e55dea04.png?width=1200)
各部詳細
前足部にはサポートする材料はないためEVAフォームでバッシュをカバーしてるような状態です。
全体のEVAフォームは比較的薄く成型されていて前足部は新品の段階で3.5㎜ほど。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60803308/picture_pc_5e8b48ebb2811b6c89b429d7006eebdb.jpg?width=1200)
画像は既に何度か使用した後のものですが端部の厚さは新品時とほとんど変わりありません。
元からかなり薄く成型されていることが確認できると思います。
足裏をサポートするナイロンシェルの踵部分には衝撃を吸収するためのジェルクッションが備えられています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60803325/picture_pc_5e98755bcd39136e0d865f28a4b41950.jpg?width=1200)
このジェルクッションについて詳細は分かりませんでしたがシリコーン製であることと触った感じからしてASICSのクッションにも使われているα-GELに近い感じ。
そのため、反発力を生むよりも衝撃吸収に重きを置いたクッションとなっています。
アクション3Dの構成はこうなっていますがSIDASのインソールは製品によって少しずつ材質が変更されているのでSIDASの他インソールを試す時は材質は念のため確認した方が良いかと。
形が似ていても材質が変わっていてフィーリングが全く異なる可能性もあります。
使用感
実際にアクション3Dを入れてバスケをしてみた感想を書いていきます。
アーチサポート
画像で見ると高めのアーチサポートのように感じられるアクション3Dですが足を乗せてみるとアーチを突き上げるような感覚はなくナイロンシェルがピッタリ足裏に張り付くような感覚。
ガッチリ支えるでもなくサポートが心許ないわけでもなく足裏に合わせて支えてくれている感じを得られます。
恐らくナイロンシェルの土踏まずの部分のスリットによってアーチ形状に合わせてうまく形をを変えてくれることでそのような感覚になるのだと思います。
そのため、極端にハイアーチの方でなければ足裏にピッタリ張り付く感覚は得られるかと。
実際にプレイしたときの感覚は後述しますが衝撃に対してアーチが過度に崩れることはしっかり防止してくれるぐらいのサポート力はキチンと備えられています。
ヒールカップ
ナイロンシェルのヒール部分はジェルクッション配置のための大きな穴が開いている状態ですが足を乗せた感じではこの部分が過度に沈み込むといったことはありませんでした。
クッション周りのヒールカップはキチンと踵の肉を寄せてサポートしてくれるので踵の怪我で多い滑液包炎の予防や軽減にも効果があります。
実際、この怪我には私も悩まされていましたがインソールを変えるようになってから軽減しました。
根本的には身体操作の改善で怪我を完治させましたがインソールの効果のおかげでモチベーションを保てたという経緯があります。
ただ、個人的にはヒールカップがこのインソールの最も惜しい部分。
ジェルクッションが入ることによってヒールカップに穴が開いているのと同じなのでヒールの接地面の強度は心許ないです。
これまで5個このインソールを使ってきましたが破損するのはいつもここからだったので可能ならジェルクッションを排したモデルを切望しています。
接着が剥がれる程度ならプレイ続行できますがある程度消耗してくるとヒールカップが割れて使い物にならなくなります。
足指の屈曲
アクション3Dの前足部はサポートパーツなどがない薄いEVAフォームのみで構成されているので足指の屈曲に影響を及ぼすことはありません。
逆に足指部の屈曲についてサポートする機能はないとも言えます。
また、材質構成の項目でも解説した通りEVAフォームはかなり薄いため基本的に純正のインソールよりもシューズ内空間が空く傾向にあります。
空間の遊びが大きいとシューズ内で足のブレにも繋がるので場合によってはシューズサイズをハーフサイズ下げて対応する必要があります。
ミッドソールの沈み込みが大きいシューズであれば純正インソールの上から重ねて使用してもいいかもしれません。
パフォーマンスへの影響
このインソールを入れて30-40足のバッシュを履いてプレイしてきましたが基本的にパフォーマンスとしてはアップする傾向にありました。
体感できた効果としては、、、
・足底筋膜炎の軽減、解消
・踵滑液包炎の軽減、解消
・バスケ後のアーチ崩れの軽減
・シューズ内のブレ低減
以上4点が体感できました。
特にPEトップ加工による滑り止め効果は絶大でシューズ内で足がぶれにくいだけでかなり快適にプレイできるバッシュも結構あります。
インソールの薄さが変わることによるサイズ調整やフィッティング調整は必要ですが試着時にインソールを持ち込むなどして確認できれば間違いはおきないでしょう。
相性のいいシューズ
インソールによってバッシュに合う、合わないは結構ありますがこのアクション3Dは当たり外れの少ないインソールだと思っています。
アーチサポートは足裏に合わせるタイプなのでシューズ内の影響を受けにくくインソール自体は薄いので接地感などへの影響もほとんどありません。
むしろダイレクトにバッシュのソールに乗っている感覚が得られやすいので個人的にはとりあえず社外インソールを入れるとなったらアクション3Dいれることが多いです。
汎用性の高いバスケ向けインソール
今回はバスケ向けの社外インソールSIDASアクション3Dのパフォーマンスレビューを書きました。
どんなバッシュにも必ずフィットすると断言はできませんが汎用性のかなり高いインソールです。
これまで20-30種類のインソールをバスケで試してきましたがここまで幅広くフィットするインソールは中々ないのではと思っています。
まだ社外インソールを試したことがないという方には最初にオススメできるインソールだと思いますので この記事を読んで興味をもったら是非試してみてほしいと思います。
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