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【JORDAN】Why Not ZERO0.3PFパフォーマンスレビュー
(本レビューはブログ「エントレ」の内容を転記+リライトしたものです)
今回はJORDANブランドから展開されているWhy Not ZERO0.3PFのパフォーマンスレビューをしていきたいと思います。
Russell Westbrookのシグネチャーモデル第3弾として発売された本モデル。
奇抜なデザインはシリーズを通して継続していますがソールユニットやアッパー構成など変更が必ず入るので毎度試着から楽しみなモデルです。
これまで発売された0.1、0.2は試着の段階で自分には合ってないなと感じてパスしてきました。
0.3は試着の段階で好感触でデザインも好きなデザインだったので満を持して購入という形になりました。
そんな今作のパフォーマンスレビューをしていきたいと思います。
Why Not ZERO0.3PF
今回レビューするWhy Not ZERO0.3に限らずWhy Notシリーズはパーツ構成が複雑(うるさい?)のでカラーリングによって印象がガラッと変わるシリーズとなっています。
そのため、外観的なデザインは気に入っていてもカラーリングによって急に好みから外れてしまうということもあって購入を決めてからもカラー選びは慎重に行いました。
当初はカラフルなPINK-GREEN(102)を購入しようと思っていたんですが悩んでるうちにAJ3のBLACK CEMENTを模した本モデルが発売されて、これがドはまりだったのでこちらを即決。
他カラーと違いソールがトランスルーセントな点は気になりましたが全体の仕上がりについては満足の1足で仮に性能がバスケするには不満でもオフコートでガンガン履きたくなるデザインで個人的にはかなりお気に入りです。
そんな経緯で購入した本モデルのパフォーマンスを詳しく見ていきたいと思います。
購入モデル基本情報
Color:BLACK/BRIGHT CRIMSON-CEMENT GREY-WHITE
Last:PF(NIKE EP相当)
Size:28.5cm(harf-down size)
Insole:Superfeet GREEN
デザイン
外観的には0.2の系譜を強く受け継いだ悪く言えばガチャガチャしたデザイン。
各パーツはエッジの効いた波状デザインが多く取り入れられていてスタイリッシュな印象に仕上がってます。
Westbrookを象徴する強烈なペネトレイトを想像させるようなデザインでこのあたりは0.2から大きく変わったなと感じます。
今回購入したBLACK CEMENTモチーフのカラーリングは黒ベースで全体が綺麗にまとまっているので外観上のうるささはそこまではない感じ。
むしろ綺麗にまとまってて本家のAJ3よりも個人的には好みかもしれません。
一番気に入っている部分はヒール部のNIKE AIRタブ。
カラーによってこの部分はアレンジが加えられてるんですがこのカラーの場合はAJ3モチーフであることを強調してくれるいいアクセントになっています。
サイズ感
本モデル購入にあたってグローバルラストの試着はしていないので比較はできませんがモデル単体で見るとPFということもあって幅は広め。
私自身グローバルラストは29cm、PF/EPラストは28.5cmがちょうどいいことが多いですがそれに当てはまるサイジングでした。
ただ、このモデル縦の長さがNIKEにしては眺めなのでハーフサイズダウンしてもマイサイズで履いている時のような捨て寸。
足幅的にはフルサイズダウンもいけそうでしたが甲高な私の足の場合、中足部の空間が足りなくなるためハーフサイズダウンで落ち着きました。
縦の長さは確かに長いですがマイサイズレベルの捨て寸で落ち着けたのでプレイにおける影響はなし、ソックス重ね履きなどで特別空間を詰めるという必要もなさそうです。
ブーティ構造ではなくクラシカルなタン構造ですが全体的にはレースアップで綺麗にフィットしてくれます。
耐久性
パーツはガチャガチャしていますが負荷の高い部分の補強はしっかりしてありますしレースホールもループに通すタイプなので耐久性は比較的高いモデルかと。
唯一懸念するのはベルクロの耐久性。
これ全体が塩ビ素材でできているため引っ張ると引っ張っただけ伸びるので引っ張って留めるとプレイ中に間違いなく切れます。
そしてこの素材のため、ガチっとサポートするというよりはアッパーの伸びを抑制するという感じのサポートなので過度な期待はしない方が良いという感じ。
個人的にはハードシェル系の材質でガチガチにサポートするよりもこのパターンの方が好みではあるのでありがたいですが感じ方に個人差が出やすい部分かと思います。
ここまでが採点外レビュー項目。
ここから採点対象のレビュー項目になります。
ソール反発力【16/20点】
0.3のソールユニットは前足部がZOOM TURBO搭載、それ以外はファイロン素材構成されていてユニット的にはKyrie5,6と同様の構成。
Kyrieシリーズと違うのはZOOM TURBOの構造がSR形状の3D構造ではなく前後にラウンドさせた構造でよりスラッシュプレイに特化したZOOMの構造となっています。
そしてヒールのファイロンは厚めなので接地は前傾気味、私の場合はSupergeetを入れていたのでかなり前傾気味の乗り心地。
前傾の乗り心地がやりにくいは感じずよりドライブしやすく感じたのでヒール荷重気味のプレイヤーでなければ履きやすいのかなと思います。
そんな0.3のソール反発力はというと前足部のファイロンが薄いせいもあってダイレクトにZOOM TURBOに乗っている感じがあります。
決してソールが薄いとは感じませんが乗り心地がダイレクトすぎてフォアで加速する際はMP関節で点接地しているような感覚に。
できれば足指でダイレクトに地面を捉えたいのでこの辺りはやりにくさを感じます。
また、トゥは比較的反りあがっているので足指をしっかり屈曲させてフォアで加速するという動作自体が少しやりにくい感じ。
最近の流行としてある程度トゥを反らせて転がすようにソールを使うのが好まれていることもあって、MP関節を屈曲させたがる自分の身体操作を調整する必要がありそうです。
PFラストでファイロンが薄く設定されていることも影響しているとは思いますがさすがに前足部のファイロンは薄すぎるのでは、、、
ソール剛性(屈曲復元力)【17/20点】
反発力の項目で書いたように前足部のファイロンはかなり薄め、そのためソールの剛性も比較的弱めです。
ただ、実際のプレイではZOOM TURBOが押し返してくれるので加速のための反発力はそれなりに得られます。
そういう意味でファイロンがより厚いであろうグローバルラストの方が個人的には合っているのかも、と思いつつサイジングが少し難しいモデルなので悩ましい所です。
ねじれ剛性についてはファイロンの薄さを中足部に設置されたTPUパーツが良い仕事をして補ってくれるので屈曲の復元力からすると十分な性能です。
アッパーの剛性も高めなので切り返しで過度に変形するということはないかと。
フィット調整【15/20点】
ブーティ構造ではなくタン構造なうえシューレースはトゥの部分まで伸びているので比較的フィット調整はしやすいですがレースホールが少ないので細かい調整は難しいです。
とはいえ、レースアップによる全体的なフィットは良好なのでサイジングを間違えなければ及第点以上のフィット感は得られるはずです。
足首部分のレースホール2つはレースループではなく貫通式になっていて足首部分だけ強めに締めるという調整ぐらいはできます。
グリップ【17/20点】
本モデルは0.3唯一のトランスルーセントのソールラバーとなっていて他のカラーリングで使用されているソリッドラバーと比べると不利なことが予想されますがそれでもグリップ力はかなり良好です。
ソールパターンは縦方向の波状パターンで横方向に強い形状をしていますがこのモデルの強みである前後方向にもきっちりグリップしてくれます。
ZOOM TURBOの部分が若干張り出しているのでこの部分の接地が強調されますがエッジ部分もしっかりグリップするので不満を持つ人は少ないのではないでしょうか。
ただ、全体的にラウンドしているので接地自体が転がりやすいので不安定感の強いグリップとなり個人的には気を使う仕様でした。
特に切り返し時の接地ではソールのラウンドに沿って足首がぐにゃりといきそうになりヒヤッとした場面も、、、
接地感【8/10点】
前足部のファイロンが薄いこともあって接地感は結構良いです。
ただ、ZOOM TURBOに直乗りしてる感じが強調されるので若干ポワポワした感じになるのでその分接地感が失われてる印象。
私の場合体重がある程度重いので軽量なプレイヤーはポワポワ感が薄まり結構鋭敏な接地感と感じるかもしれません。
ヒールの掴み(踵の抜け感)【8/10点】
ヒールはパディングはグルっとしっかり配置されていることもあって抑えはしっかりしているモデルだと思います。
ただ、パディング以外の部分はアッパー薄めなので少しサポートは心許なく、プレイ中に若干ブレを感じる場面も。
かなり強烈にヒールを使った場合でのブレなので通常プレイしていて不満に感じることはないと思いますが常にガッチリ抑えられるというわけではないことは認識しておいた方が良いかもしれません。
総評
全体的な仕上がりは良くZOOM TURBOもWhy Notシリーズにはよく合っていて3作の中ではベストモデルといえるかと思います。
サイジングの癖とPF仕様故のソール周りの若干の不満はありますが試合で使っても全然OKな部類かと思います。
どちらかといえば体重は軽めの方がPFの場合は満足な乗り心地になると思うのでWestbrookと同じポジションのプレイヤーに是非履いてもらいたい1足ですね。
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