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私たちを取り巻く、さまざまな「当たり前」を自分ごととして問い直す――パラソルおすすめ本まとめvol.4

国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーション「パラソル」。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。

情報発信の取り組みの中で、定期的に発行している情報誌では、毎回スタッフがおすすめする本を紹介しています。今回のnoteでは、情報誌vol7で紹介したスタッフおすすめの本をまとめて紹介していきたいと思います!

多様性との対話(岩渕功一著)

<スタッフのコメント>
「多様性」「ダイバーシティ」という言葉が一般的になり、その多くは肯定的に使われています。しかし、実際に差別構造の解消の役割をはたしているか疑問に感じた岩渕功一氏がLGBT,ジェンダー、多文化共生、貧困の当事者研究など様々な分野との対話を通して、「多様性」と向き合い、連帯や実践の可能性を探ります。新しい発見がある一冊です。

夫婦をやめたい 離婚する妻、離婚はしない妻(南和行著)

<スタッフのコメント>
弁護士の目線で描いた、離婚にまつわる19の短編フィクション。「家の表札が、夫の苗字なのが許せない」「結婚は人生の罰ゲームなんですか?」などの小題がキャッチ―で思わずページをめくってしまう。離婚に直面する女性たちの葛藤や本音がリアルで、離婚が気持ちだけでは通用しない制度でもあることも実感させられる。離婚にまつわる用語集もおり込まれ、離婚も考えている人にとっては実用書にもなる一冊。

みんな自分らしくいるための はじめてのLGBT(遠藤まめた著)

<スタッフのコメント>
ゲイであることを友人に打ち明けていない男子高校生の本音、変な恋愛ルールや学校の校則、異性愛が前提の性教育、「普通」の家族…はじめてのLGBT と銘打ってありますが、性の多様性を知ることで、私たちを取り巻くさまざまな「あたりまえ」を自分ごととして問い直すきっかけにもつながる一冊。

マンガでわかる LGBTQ+(パレットーク著)

<スタッフのコメント>
“「知らなかった」を言い訳にして、誰かを傷つける時代を終わらせよう” この帯の言葉の通り、さまざまなジェンダー、セクシュアリティにかかわる日常生活のなかでのリアルなエピソードが、LGBTQ+の人たちがその時々に感じた気持ちも含め、読みやすく短編マンガに描かれています。

演劇入門 生きることは演じること(鴻上尚史著)

<スタッフのコメント>
「コミュニケーション能力」は「多くの人と簡単に仲良くなれる能力」ではなく、「話がこじれた時に、それでも何とかやっていける能力」と鴻上さんは書いています。演劇を作る過程や演劇作品には、話がこじれても対話し、落とし所を見つけていく作業や人の姿が多く含まれ、人生のヒントになります。教科書から戯曲(演劇の台本)が消えていき、コロナ禍で劇場の灯りが消えそうになる時代、演劇との距離を近く保つことの大切さを感じます。

作りたい女と食べたい女(ゆざきさかおみ著)

<スタッフのコメント>
料理が好きな野本さんと、食べることが好きな春日さんがふとしたきっかけで食卓を囲む仲に。その食卓を切り口に、男女の賃金格差、自分の料理を男性に回収される辛さ、性別の壁から好きな物を食べられなかった過去、異性との結婚を期待する実家問題などジェンダーの話題がたくさん詰まった漫画です。少しずつ縮まる二人の距離と、毎回美味しそうなご飯も見所。

パラソルは、国立市の条例が目指す「一人ひとりが性別に関わらず自分らしくあるための社会づくり」の拠点として開設された、男女平等参画ステーションです。各種相談の他、出前講座や情報発信を行っています。詳細は、WebサイトやSNS(FacebookTwitter)などからご覧ください!

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