【第0348稿】(追記あり)迂闊な一言が相手の逆鱗に触れることもある、という話。
個人的な意見を言うけども。
電子レンジが使用不可であることに腹を立て、暴言を吐いてお金を投げつけた、という時点で全面的にこの男が悪いのは当然として、だ。その後、菓子折りを持って謝りに来たというのがとても意外だった。
酔った勢いでやったこととはいえ、自分の過ちに気付いて謝りに来る。普通のことだけどなかなかできる事じゃない。俺ならきっと逃げて、その店に二度と立ち寄らないようにするだろうなぁ。
でもね。
キッチンDIVE・伊藤慶代表:「『許して頂けますか』と言われたんですけど、到底、私は許す気はないと。ただ、ちゃんと警察署で取り調べを受けるなら警察の判断で自首になるなら、それでいいんじゃないですかと伝えました。男性はそれで構わないので、警察署に向かったという形になりますね」
違うんだよ。ここが違うの。『許して頂けますか』なんて絶対言っちゃいけない言葉だよ、こういう時は。だって何のために謝りに行ったんだ?って話になるじゃん。誠心誠意謝罪するならば、謝るだけでいいんだよ。そこについ「許して頂けますか」なんて言った日にゃ、
謝りに来たんじゃなくて許しを請いに来たのかよ
ってことになるんだよ。許しを請うということはつまり、「これでチャラにしてくれや」ってことだからね。お店側だって到底許せるわけもないし、チャラにするつもりもないだろうよ。
そしてこの代表という人物も、相当おこだね。俺の価値観で言えば、だ。謝りに来た時点である程度許すと思うんだよ。酔った勢いとはいえ、反省して謝罪に来たんだから。でもきっと琴線に触れたんだろうね。
『許して頂けますか(これでチャラにしてくれや)』
(# ゚Д゚) ハァ?
許すわけないだろ、こっちは被害届を出してんだ、謝罪なんか要らねーよ、警察行け、警察。行って逮捕されて、まずは刑事罰を受けろっつーの。その上で民事訴訟な。示談?しねぇよ。お前は徹底的に追い込むからな!!
くらいの怒りだろうね。
まぁ、それはそれで大人げないと思うが。
たった一言『許して頂けますか』なんて言ってしまったがために、大変な思いをすることになったあごマスク男さんに合掌。
-2021/06/05追記-
「それは、犯人が同じ飲食店関係者であると発覚したことや、テレビで放送され、店のツイートもバズった後だったからです。顔も晒されて周りからのプレッシャーに負け、自己保身のために来たと分かりました。その前でしたら、和解や示談をすることもありえましたが、受け付けられないと思いました」
これを世の中では、
「ぐうの音も出ないほどの正論」
略して「ぐう正論」と言います。
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