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現代演劇迷走記 25#2月11日〜13日 「こんなに東京はひとだらけだが、もはや、荒地がひろがっている。感じているものたちはたちはじめている」

今回は色々あって、東京三日間。まだ、今帰ろうと渋谷から山の手線にいる。 

結論からいっちゃえー
演劇は炭坑のカナリヤなんだから。
あらためてそれがわかるものたちは
たちはじめている。
そのすごいパワーをもらまくりでした。


11日火曜日祝日は阿佐ヶ谷ザムザにて、大久保千代太夫一座。白崎映美さんの名前もあり、寺山朗読劇ということでみたい座組。りっすいの余地もなく、ぎゅうぎゅうアングラ世代が集まっている感じ。ザムザの空間がまるで京大西部講堂の匂いがする。寺山のすべての作品から言葉が放たれて劇Liveになっていく。萩原朔美、三上寛、大久保鷹、根本豊、桜井浩子、新井純、竹中直人、白崎映美などなどこの年代たちがノスタルジーではなく、新たないまに立つ感じがとてもよい。この多様なアングラたちがいきていた。

12日水曜日は今回急遽とれた坂本龍一展覧会。40分ならんで入る。音をみる。からだで感じる。1つ目めTIMETIMEにうたれた。邯鄲、胡蝶の夢、夏目漱石「夢十夜」。えええー、奥深い記憶が蠢く。

次は
新宿シアタートップス、椿組「キネマの大地 さよならなんて僕はいわない」満州を舞台に満州で映画をとりつづけたものたちの話。力で制覇しあう国に翻弄されながらもまっすぐに元気に明るく生きるひとたちを描く。劇場になろうとパワフル椿組は変わらない。わかりやすく、熱くなる芝居。

その夜
下北沢 ザ・スズナリ
流山児事務所「ハイライフ」25年ぶりの再演。塩野谷正幸 千葉哲也 をみたく。年はとってもしたたかにいきる力はますばかり、塩野谷が何
度も冷蔵庫にあがる力がいい。おっさんじじいでもまだまだかっこよい。そんな粋が放たれた作品

13日木曜日
入口では演出の柄本明が客入れしている。
東京乾電池アトリエ公演「寿歌」
北村想の原点作品。
いやー、でたらめのいきる力のたくましさと悲しさ。わてらみんなそんなぐらいで尊いいのちをみせて、芸として笑わせて、映画の終わりみたいに。まるで、映画「道」ではないか。ノスタルジーはないが、、、
この作品をみたのは、自分なりの伏線があり、それはまた、来週に。いまやはり、北村想が面白い。

そうなんだ!
すべてがノスタルジーではなく、いまをいきるちっぽけなものの、明るい元気。

なにもかわっちゃいない。むしろ、北村想の創作アンテナは予言のように新しくあらわれる寿歌。チラシにはまた別の大御所たちがやる。

そうそうあすをもしれんいのちやけど、まだ、しねません。面白く、自分がみる世界をつくっていかなねえ。

いいですね。石にきざまれて、ひびいています。


さてさて
新幹線のれました。まだ、明日からも仕事してから動きます。

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