
うつくしい人
私の中でうつくしい人といったら
佐藤伸治だ。
Fishmansのボーカリストでありギタリストの彼。
昨日Fishmansのドキュメンタリー映画を観てきた。
Fishmansの音楽は、映画「人のセックスを笑うな」のエンディングでMari Mariがカバーしていた「My life」をきっかけに知った
好きな歌だなって思っていたけど、
私の大学生時代、
今みたいにサブスク音楽が全然主流じゃない時代だったこともあり、
特に調べることはしてなかった
部活の友達数人と車に乗って三重に日帰りで遊びに行く日があった
その車で流れていたのがFishmansのMy life
このときがFishmansとの初めての出会い
当時クラムボンが好きで特にナイトクルージングをよく聴いていたのだけど、
それもFishmansの曲だったと分かる
佐藤伸治が描く歌詞がたまらなく好きで
曖昧な表現なのだけど芯をくってるし、
言葉たらずのようにみえてちゃんと伝わってくる。
私がFishmansを知ったころにはサトちゃんは亡くなっていたので
テレビやライブで動いている姿を見たことがなかった。
音楽をひたすら聞いていた
今回Fishmansのドキュメンタリー映画で話してるサトちゃん、歌ってるサトちゃん、ライブでパフォーマンスしてるサトちゃん
動いているサトちゃんをみることが出来た
なんて軽やかで華やかな人なんだろうと惚れ惚れした
写真でみていて、そんな感じは漂ってはいるけど動いている姿は抜群にキラキラしていた
サトちゃんに関わっていた方々のインタビューを主軸にドキュメンタリーは進んでいき、
ライブやテレビだけでは分からない佐藤伸治の人物像が浮かび上がってくる
私が受けた印象は、
軽やかであり、奥深い
さらけだしているようで、実は全くさらけだしていない
純粋でいて、ひねくれている
正反対の性質をあわせもつ人に思えた
劇中でサトちゃんが
「売れてないかもしれないけど、人ひとりの人生を変えてしまうような音楽はつくっているつもりだ」
と言っていたと誰かが言っていた
自分のつくりたい音楽に真摯に向き合っていた
それは命をけずるほど真摯に
うつくしいとは、ただただ綺麗なことだけじゃないと思っている
泥臭く、もがき苦しみ、苦しみぬかないとうつくしさは現れないと思う
私にとって佐藤伸治は、絶対的なうつくしい人だ。