【NYまち歩きリサーチ】インテリア総本山NEW YORK DESIGN CENTERに潜入せよ!
こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。コネクションもノウハウもゼロスタート!ドキドキハラハラしながら見守ってくださいね。(経験、知見、アドバイスをお持ちの方、コメントやDMを頂けますと励みになります!)
NEW YORK DESIGN CENTER
こんにちは。今日はニューヨークデザインセンターについて書きたいと思います。ニューヨークのレキシントンアベニューには、NEW YORK DESIGN CENTERというインテリアのショールームが集まったビルディングがあります。このビルの歴史は1926年まで遡ります。私が最初にこの場所をどうやって見つけたのか覚えていませんが、2014年に2ヶ月ほどニューヨークに滞在していた際に初めて訪れた場所です。16階建てのビルには、各フロアごとに異なる雰囲気のショールームがたくさん入っています。まるで体育館のような広さのショールームもあれば、会議室ほどの広さのショールームもあり、各店舗の規模はさまざまです。
ラグジュアリーなベッドルームの空間やシンプルなオフィス、古き良きゴシックを思わせるインテリア、ウィリアム・モリスの時代の壁紙、アートピースやオブジェを扱う店舗、カーペットやテキスタイルの専門店など、約500のショールームが入っているそうです(公式ウェブサイトより)。私の体感では100店ほどに思ましたが、それでも圧倒される規模です。このビルに入った瞬間、私は興奮が止まりませんでした。
インテリアテキスタイルの宝箱
私が新卒で始めた仕事はインテリアコーディネーターでした!日本国内でも様々なショールームを訪れサンプルを取り寄せてきましたが、ここはその総本山のような雰囲気のある場所です。2024年2月にニューヨークを訪問した際も、もちろんこのビルを訪れました。2014年と違ったのは、テキスタイルのショールームが私にとってまるで宝箱のような場所だということです。
アメリカのインテリアファブリックを取り扱う店舗では、様々な工場で生産されたテキスタイルが並べられています。使いやすいインテリア用ということで、ポリエステル素材のものが多いように思いますが、日本のインテリアショップでは見られないデザインパターンやカラーテクスチャー、ボリューム感満載のテキスタイルが詰め込まれています。まさに夢のような空間です。
サンプル取得の壁
NEW YORK DESIGN CENTERは基本的にBtoBの場所、つまりプロの設計士やインテリアコーディネーターが出入りする場所です。一般人はサンプルを持ち帰ることはできません。2014年の訪問時やその後に訪れたロサンゼルスの似たようなショールームでは、日本でインテリア関連の仕事をしていると説明すればいくつかのサンプルをもらうことができました。しかし、2024年現在では事前にオンラインフォームに登録するなど、審査が厳しくなっています。ニューヨークに住んでいるお客さんとして訪れたとしても、サンプルは担当のインテリアコーディネーターからしかもらえない状況です。
この大量の素材からお客様のテイストや予算に合ったものを選び、性能を確認し提案するインテリアコーディネーターの仕事はとても大変ですが、非常にやりがいのある仕事だと改めて感じました!NYの大富豪のインテリアがこのビルから作り出されていると思うと、その末端にいるだけで楽しくなってきてしまいます。
MAP
本当にコアなファンにしか刺さらない場所かもしれませんが、もしマンハッタンを訪れる機会があれば、レキシントンアベニューから一歩足を踏み入れて、インテリアの宝箱を少しだけ覗いてみることをオススメします!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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PARANOMAD
原田美帆