見出し画像

【NYスピンアウト】 ロンドンの生地開発を加速せよ!の巻

こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。泥くさいホフク前進で進む日々を、ここに記録していきます。このnoteを通して、海外販路を目指す方とつながり、パラノマドを応援してくださっている方にオンタイムで活動をシェアし、アウトプットを通して挑戦と向き合う場にしていきたいと思っています。

やっば!


ショップオブジェ確定とともに、クリスマスや年末年始休暇はなくなりました。でもそれは幸せなこと。しかし!年末年始でまわりがお休みなこともあり、制作スケジュールはしっちゃかめっちゃか!年の瀬&年始早々に「すみません、なる早で。いや、最短でお願いしますm(_ _)m」と協力工場さんに連絡しないと間に合わない。ご負担をかけて胃が重い涙。

ロンドンにむけた生地開発!

ロンドンの素材展示会サーフェイスデザインには5-7種類の生地を展示してもらう予定です。そのうちの一つに日本の伝統柄「立涌(たてわく)」をモチーフにしたテキスタイルがあります。写真のものは手織りのため幅が約40センチ。これをレピア織機で制作し、115センチ幅にしたものを作ります。

まずは柄の大きさ、織の組織をいくつか試していきます。

少しずつ、見え方が違うのわかりますか?実物は玉虫色に偏光しています。ふむふむ。柄が大きすぎるな、密度がうすいな、と思い柄の大きさを調整、密度をアップしたのが次の写真です。


緯糸の組み合わせを変えたので雰囲気も違って見えますね。ここでもいくつかの織物組織を試しますがどれがよいのかピンと来ない。

そうだ師匠に聞いてみよう

私が勝手に師匠と呼んでいるデザイン橡の豊島さんに見てもらうと「あなたらしい面白さがないね」。サクッ!!!ギクっ!!!かしこばって大人しい感じになっているのは薄々わかっていました。ベーシックな生地なら他にたくさん作れるところがあるのに、そんなの私がつくる意味がないのです。でも、私らしい特徴というものがあるのだと再認識させてもらえたのはありがたかったです。

何に使う?

どうするのがいいのか。それは、何に使うテキスタイルかによって違う。インテリアという大きなカテゴリの中で、ベッド周りなのか、ウィンドウトリートメント(カーテンなどのこと)、家具の貼り地、ラグ、壁紙、クッション。具体的に言い切ることで、デザイナーや建築家にスッと手に取ってもらえる。興味を持ってもらえる。

何度か聞いてたことですが、これまで制作に反映できていませんでした。豊島さんのテキスタイルは建築分野で大人気ですが、それは豊島さん自身が建築家でもあり、常に何に使えるかを考えて制作しているから。改めて師匠の偉大さをひしひし。師匠の工房には常に新しい素材、新しい工具、新しいプロダクト、おもちゃ、いろんなものが登場します。

ヒントをもらって

織り方、そして素材のヒントをいくつかもらって試作を続けます。カラーに関しては得意分野なので(自称)勘でいくつもサンプルをとりました。

少しずつ、色を変え、組織を変え、ギアを変えたり元に戻したり。これだ!という組み合わせまであと一歩!!経糸を少ししか用意しなかったのであっという間にサンプルでつかえる上限の長さに達してしまいました。思ったより、いる。よし学んだ!笑。

設計をミスると写真のように経糸と緯糸が絡まなかったり。途中で糸が切れてしまうことも。ふつうにキレイな布の状態になってるのって、すごいんです!

さぁ今日のサンプルの中から、ロンドンに出すものを決めなくちゃ!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケットについて質問、こんな情報が知りたい!リクエストなど気軽にコメントください

PARANOMAD
原田美帆


いいなと思ったら応援しよう!