【NYつぶやき】夢と希望とCO2をたずさえて
こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。泥くさいホフク前進で進む日々を、ここに記録していきます。このnoteを通して、海外販路を目指す方とつながり、パラノマドを応援してくださっている方にオンタイムで活動をシェアし、アウトプットを通して挑戦と向き合う場にしていきたいと思っています。
今夜のnoteはつぶやき式。ありのままの現在地を記していきます。
8月23日、40度を越すような残暑の日。私は京都で行われたゼミ『一人称工芸』に出席し、夜には親友と激シブな居酒屋でニューヨーク談義へ。
友人はブランディングや海外市場への展開支援に携わっており、これまでも率直なアドバイスをもらってきました。なんと2024年の夏、彼女も私がニューヨークを訪れる直前に、ニューヨークへ行っていたのです!渡航前からお互いのチェックリストをシェアできたり、帰国直後の羽田空港で「いつ帰ってくる?帰ってきたらお話ししよう」とLINEがあったり。相思相愛やん、なのでした。ちなみに2月の渡米の前にもほかの親友が家族でニューヨーク入りしていて、おすすめショップなどを教えてもらいました。縁がある!
互いの報告と視点の違い
今回のニューヨーク、私は主に小売店やブランドショップを訪れリサーチしていましたが、彼女はギャラリーやオーダーメイドの少量生産の建築プロダクトを調べていました。異なる立場、キャリア、視点からの話はいつも刺激的で、ディストリビューターとの関係、リテイル開拓の難しさについて(ビールジョッキ片手に)深く話し合いました。
2人に共通していたのは、いかにして唯一無二性を打ち出すかということです。他にはない技術や希少性を持つ商品でなければ、販路を切り拓けないという現実です。彼女は私に、PARANOMADの武器は作家性であり、そのユニークなキャリアそのものに惹きつけられる人がいるよと勇気づけてくれます。そこに丹後の風土と歴史をミックスさせて、ストーリーにもっと深みを出したいです。
エシカルとカルチャー
日本で作ったものをニューヨークで販売する、それはすなわち地球の裏側まで運ぶためのコストとエネルギーと環境負荷もかけることを意味します。
「なんで、わざわざコストと環境負荷をかけて運ばれてきたものを使わないといけないの?」これが初見のニューヨーカーの素直な意見。そこをひっくり返す強烈なインパクトが必要なんです。
ルイヴィトンなどの企業が環境トレーサビリティーを重視しているのは良く知られています。商品の背後にある文化的意味、どのような環境で生産されたのか、どんな倫理的基準を満たしているのかますます重要視されている時代。「地産地消」が日本でも広がっていますが、ニューヨークマーケットでは環境にも社会にも優しく文化的にも意義のある商品が求められています。(いろんなマーケットがあると思いますが、少なくともパラノマドが目指す販売ゾーンはここど真ん中です)。日本での暮らしも、できれば近くの仲間が生産したものを買いたいと思うのだから、当然のことですよね。
おわりに
飛行機によって地球の裏側まで運ばれる商品は、環境に負荷をかけてでも購入したり、取り扱う意義があるものでなければならない。私たちが実現しようとしていることは夢でもあり、同時にさまざまな課題をクリアしていく現実的な挑戦です。夢と希望とCO2(二酸化炭素)をたずさえて。これからも私はニューヨーク行きの飛行機に乗りこむのです!
ちなみに、友人もハワイアンエアを利用しており謎の課金タイムについて「あれは何だったんだー!」と笑い合うことができました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケット、PARANOMADの取組について、◯◯が知りたい!など気軽にコメントください!
PARANOMAD
原田美帆