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【NY挑戦の記録】SHOPPE OBJECTに出品するテキスタイルを、決めました!の巻

こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。泥くさいホフク前進で進む日々を、ここに記録していきます。このnoteを通して、海外販路を目指す方とつながり、パラノマドを応援してくださっている方にオンタイムで活動をシェアし、アウトプットを通して挑戦と向き合う場にしていきたいと思っています。

夏がどこかに行って、秋になった

6月にnoteを始めてあっという間の4ヶ月。頭の中では「夏の間は POP UPや大きなイベントはないし、手機で新しいテキスタイルを開発して、それを出展の柱に持っていくんだ」などど夢想していましたが、もはや10月も半ば。2025年2月まで、年末年始を挟んで4ヶ月しか残されていません。

あれもこれもと日常のことを手出ししていたら、研究開発の時間はそれほど残されていなかった。なんという顛末。

昔からこうだった

遡ること20年前、芸大の彫刻専攻だった私は展覧会に向けた制作で何度もデッドライン(心身の)を越えかけ、計画性の甘さに、物理的見込みの甘さに(彫刻専攻最大の恐怖「自立しない」)何度も自分の無知力といい加減さに打ちのめされてきたのに。時は流れてインテリアコーディネーター時代、本棚の図面を描いてみて「これ、どこで棚が固定されてるの?本の重みで歪むよ?」と冷静で適切なツッコミをいただき青ざめたことも。私は地頭がいいわけじゃない。その場でなんとかしがみついてやってきたのだった。忘れたんか・・!朦朧したんか!涙

追い詰められると

私にはレピアがある!織物を始めた時から、去年末に手機を設置するまで。私の相棒はレピア織機でした。40-50年前に北陸の津田駒織機が製造したアンティークもの。丹後でメイン張っているシャットル織機は、糸がふっくらと織ることができて、海外メゾンからもその付加価値が賞賛されている。けれど、レピア織機には?残念ながら、一般的には価値づけがされていない。だけど!

レピアで織った生地!

レピアで織るのだ!

私はレピア1台で様々なテキスタイルを生み出してきた。そんなに評価されていないレピアだけど、アイデア次第で高付加価値のものが作れる。SHOPPE OBJECTには、レピア織機で作ったものを出品します。「手機には価値があるけれど、工夫したレピア製のテキスタイルにも、もっと価値を認めたらいいんじゃない?」この秋にファクトリーを訪れてくれた友人のひとこと。


レピアとパラノマドの中の人

視察で見た手織りには

正直、どうやって区別化、価値化していったらいいんかなと思っていました。インドやチリで作られた、現地のオーガニック原料を素材にした手織り製品。決して質は悪くなく、センスのいいカラーリングで、しかもリーズナブル。日本で、私が手織りをプロデュースするならこの価格では出せない。この価格差の理由をクリアに軽やかに表現できるテキスタイルを、私はまだ生み出せていない。手織り製品の人気に「やれそう!」と盛り上がってみたり「やっぱ難しいじゃん」と沈んでみたり。それもこれも、手機を触って実際のテキスタイルを生み出せていない故の云々で。

というわけで!2025年2月に打ち出す製品はレピア製織で持っていくことに決めたのです!そして、素材や加工について、この秋冬は研究開発に集中していきます!

これもレピア製!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケット、PARANOMADの取組について、◯◯が知りたい!など気軽にコメントください。

PARANOMAD
原田美帆 

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