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テクニックの磨き方!プロの練習

こんにちは。編集長です。今回はオーストラリアのパラリンピック選手が練習に取り入れているドリル3つ紹介していきます。

1.XYI

目的 【ボディポジションを高く保つ・体幹の安定】

壁をけった後、脚が沈まないように態勢を保ちながら、
X(1秒)→Y(1秒)→I(1秒)の文字のように体を水中でキープするドリル。いろんな態勢を水中で行いながらも、体の軸はブラさず、安定させることがポイント。脚が沈まないように、体幹には力を込めつつ、腕や足の力はある程度脱力させることが重要である。

前腕上肢欠損の選手は、X→Y→Iにつれて、体が斜めになってしまったり、左右のどちらかが沈んでしまったりと、難易度は高くなる。

このドリルを行う際、X→Yだけでも良い練習になる。ぜひ上級者は、Iまでチャレンジしてみてほしい。


2.Long Dog

目的 【キャッチの洗練化・クロールにつながるストロークの強化】

犬かきの動作に似ている。
水中で腕を交互にまっすぐ動かし、腕をフィニッシュまでかいては前方に腕を戻す、という動作を繰り返す。 クロールのキャッチの向上にはもってこいのドリル。ポイントとして、腕の水中動作は、体の中心より少し外側を、まっすぐかくことである(まっすぐな線をなぞるようなイメージで)。

視覚障害(S13、12)の選手は、視角ゆえ、腕の動作を確認しようと、過度に頭が上がりすぎたり、目線が前を向いてしまっていたりする傾向がある。まっすぐプールの底を見ながら泳ぐことを心がけよう。


3.Vertical kick

目的 【キック強化・体幹の強化】

いわゆる立ちキック(ドルフィンキック)。
重要なポイントは、ストリームラインを意識し、ぶれないようにすることである。

水中から腕を水面に対し、垂直に突き出し、顔がでる程度に上体を保つ。かなりハードなトレーニング。腕を水中に挙げるのがきつい場合は、少し手の位置を下げたり、気を付けの姿勢にしたりと、レベルに合わせ変更するのもおすすめである。
15秒ほど、動作をキープできればよい。ドルフィンキックだけでなく、バタ足で行うことで、難易度は上がる。

下肢欠損であったり、女性スイマーはフィンをつけることで、キックは安定してくる。


以上が3つのドリル紹介でした。

オーストラリアの選手達が行っているドリルは、水中でのボディポジションを高く保つために大変効果的です。

ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

編集長

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