18_検査【救急救命士国家試験対策】
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国家試験定期試験出題内容のまとめ
【検査】
1. 検体検査
定義: 患者から採取した血液や尿などの検体を用いて行う検査。
例: 血液検査、尿検査、血糖値測定など。
2. 生理学的検査
定義: 患者の身体活動状態を把握するための検査。
例: 心電図検査、呼吸機能検査、酸素飽和度（SaO2）測定など。
3. 貧血の基準
成人男性の場合、ヘモグロビン濃度が13g/dL未満を貧血と定義する。
4. 酸素飽和度（SaO2）と動脈血酸素分圧（PaO2）の関係
SaO2が90%のとき、PaO2は約60mmHgである。
5. 尿のpH
正常範囲は約6前後。
6. モニター心電図
標準肢誘導が用いられ、2つの電極間の電位差を記録する。
7. 硬膜外血腫
頭部CT画像では、凸レンズ型の高吸収域が特徴的。
8. CT検査
身体の断面図を得ることができ、全身の臓器異常を診断可能。
9. 超音波検査（エコー）
放射線を使用しないため、患者の負担が少ない検査。
腹腔内出血が疑われる場合、緊急医療施設でのエコー検査が推奨される。
10. MRI検査
呼吸と循環が安定している患者が適応となる。
閉所恐怖症の患者には不適。
神経学的異常が長期化する場合、脳脊髄液検査が行われることがある。
問題
患者から摂取した検体を用いて行う検査を________検査という。
患者の種々の活動状態を把握する検査を________検査という。
成人男性では、ヘモグロビン濃度が________g/dL未満を貧血と呼ぶ。
SaO2が________%のときにはPaO2は60mmHgとなる。
尿のpHは正常で________前後である。
モニター心電図は、2つの電極の電位差を記録する________肢誘導が用いられる。
硬膜外血腫では、頭部CT画像で________型の高吸収域像が見られる。
CT検査では身体の________が得られるため全身臓器の異常を診断出来る。
超音波検査は________を用いないため、患者の負担は少ない。
腹腔内出血を疑われる傷病者は、医療機関で________検査を受ける。
MRI検査の適応患者は、呼吸と________が安定している者に限る。
MRI検査は________恐怖症の患者には適さない。
長期化する神経学的所見がある場合、検査に________検査を用いる。
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解答
患者から摂取した検体を用いて行う検査を検体検査という。
患者の種々の活動状態を把握する検査を生理学的検査という。
成人男性では、ヘモグロビン濃度が13g/dL未満を貧血と呼ぶ。
SaO2が90%のときにはPaO2は60mmHgとなる。
尿のpHは正常で6前後である。
モニター心電図は、2つの電極の電位差を記録する標準肢誘導が用いられる。
硬膜外血腫では、頭部CT画像で凸レンズ型の高吸収域像が見られる。
CT検査では身体の断面図が得られるため全身臓器の異常を診断出来る。
超音波検査は放射線を用いないため、患者の負担は少ない。
腹腔内出血を疑われる傷病者は、医療機関でエコー検査を受ける。
MRI検査の適応患者は、呼吸と循環が安定している者に限る。
MRI検査は閉所恐怖症の患者には適さない。
長期化する神経学的所見がある場合、検査に脳脊髄液検査を用いる。
練習問題
問題1
患者から摂取した検体を用いて行う検査は何と呼ばれるか？
A) 画像検査
B) 生理学的検査
C) 検体検査
D) 内視鏡検査
E) 生化学検査
答え: C) 検体検査
問題2
患者の種々の活動状態を把握する検査を何と呼ぶか？
A) 検体検査
B) 生理学的検査
C) CT検査
D) 超音波検査
E) 血液検査
答え: B) 生理学的検査
問題3
成人男性のヘモグロビン濃度が何g/dL未満で貧血と定義されるか？
A) 15g/dL
B) 12g/dL
C) 14g/dL
D) 13g/dL
E) 11g/dL
答え: D) 13g/dL
問題4
SaO2が90%のとき、PaO2は何mmHgになるか？
A) 50mmHg
B) 70mmHg
C) 60mmHg
D) 80mmHg
E) 100mmHg
答え: C) 60mmHg
問題5
正常な尿のpH値はおおよそいくつか？
A) 7
B) 5
C) 8
D) 6
E) 4
答え: D) 6
問題6
モニター心電図で用いられる誘導法はどれか？
A) 胸部誘導
B) 標準肢誘導
C) 誘導V6
D) 誘導V5
E) 心尖誘導
答え: B) 標準肢誘導
問題7
硬膜外血腫では頭部CT画像でどのような形の高吸収域像が見られるか？
A) 三日月型
B) 楕円型
C) 凸レンズ型
D) 波形型
E) 球形
答え: C) 凸レンズ型
問題8
CT検査で得られるのは身体のどのような情報か？
A) 血液の成分
B) 神経伝達の状態
C) 断面図
D) 酸素飽和度
E) 心拍数
答え: C) 断面図
問題9
超音波検査が他の画像診断に比べて患者に負担が少ない理由は何か？
A) 検査時間が長い
B) 放射線を用いない
C) 呼吸を計測しない
D) 鎮静剤を使用する
E) 検査後すぐに結果が出ない
答え: B) 放射線を用いない
問題10
MRI検査が適していない患者の状態はどれか？
A) 発熱
B) 心拍不全
C) 閉所恐怖症
D) 気管支炎
E) 高血圧
答え: C) 閉所恐怖症
参考文献：救急救命士標準テキスト
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「聴いて学ぶ」救急救命士標準テキスト
18_検査
①音声解説
②聞き流し1問1答
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