保育園を増やせばいいってわけではない!⑤
保育園を増やすなら、パートタイムや在宅勤務のママさんでも利用できるシステムにしてほしい!
もしくは、短い時間だけ預かってもらえる保育園を作ってほしい!
だって、働き方改革の柱には「多様で柔軟な働き方を推進する」「雇用形態にかかわらない待遇の確保」が盛り込まれているのです。
フルタイム勤務の正規雇用ではない働き方、雇用形態を推進するなら、「多様で柔軟な子どもの預け先」を確保できるようにしてほしいですよね。
多様で柔軟な働き方ができるのは大企業だね
と言っていた中小企業の経営陣も、コロナ禍で在宅ワークやテレワーク、オンライン会議などが当たり前となている今、ずいぶん意識が変わってきました。
労働者にとって、その変化は、働き方の選択肢が広がるため、働きやすくなります。働きやすくなるということは、「私も働きたい」「私も働けるかも」と思う、潜在的労働者が顕在化することにつながります。
潜在的労働者は、
・働き盛りの20代後半~40代の女性
・60歳以上の高齢者
・障碍者
などが代表格です。
子育てしながらフルタイム勤務で働くのは超人技!
でも短い時間なら働けるかも!
短い時間なら働きたいって思えるんです。
そう思ったママさんが実際に働く場合は、子どもの預け先問題を解決しなければいけません。
短時間で働きたいママのための保育園
認可外保育園であれば「一時預かり」のメニューがあるため、比較的短時間でも利用しやすいでしょう。
ただ、民間の運営のため、利用料は1時間あたり800円~。(岡山市の相場)
チケット制、予約制、固定払いなど、割安なサービスがあったとしても、最低賃金が834円(2021年5月時点)では、何のために預けるのかわからなくなります。
子どもの預け先については、幅広いニーズに合わせた行政支援が必要です。
せめて、1~4歳の子ども対象の保育園または幼稚園が増えると、さらにM字カーブが改善されると思います。